【鬼滅の刃】引きこもりニートしようとしたら鬼殺の剣士がいらっしゃったようで……？2【逆ハー】

番外編:バレンタインデー2 ページ11

「さっき教えましたよね。今日はバレンタインデーと言う日なんだって」
「ええ。成島さんによれば、お世話になった人や、これからもお付き合いのある人にお菓子を贈る…との事でしたね」
「はい。まぁ別の意味合いで贈る人もいるんですが…すくなくとも私からは、皆さんにこれから、短い間かもしれませんがよろしくお願いします、という意味で贈らせてください」


結構ドキドキしたんですよ。だってほら、バレンタインデーだもの。しのぶちゃんはともかく、むいくんと不死川さんが意味知ってたらどうしようと思った。まぁバレンタインのチョコを贈る習慣は戦後にできた、って知恵袋で見たから、私にとっての意味を強調したけど。


「それなら今日、晩飯の時にもらったろォ」
「あれは、お店の従業員として…です！皆さんにはお給料払えませんけど、なにかお礼はしたいと思っていたので…」
「僕、何もしてないと思うけど？」
「むいくんは私の仕事手伝ってくれたりもするでしょう？書き物とか運び物とか」
「……ふふっ、2人とも。ここはAさんのご好意に甘えておきましょう。開けてもいいですか？」
「モチのロンです」


笑顔のしのぶちゃんに押される形で、不死川さんとむいくんもラッピングを解き始めた。出てきたものに、3人揃って首を傾げる。……うん、かわいい。。


「しのぶちゃんと不死川さんには、ハンドクリームです。お店の洗い物、結構手を傷めるでしょう？洗剤も業務用ので強いものだし……。なのでカサカサになったりしないよう、手をお手入れしてください。皆さんにとって、刀を振るう手は大事でしょうから」
「……ありがとうございます。使わせていただきますね」
「まぁ…気遣いは受け取ったァ」
「むいくんのは、指サックと書きやすそうなボールペン。これなら書類仕事もきっとやりやすくなるよ」
「……一応、ありがとう」
「と、言うわけで。皆さん明日も頑張りましょう！」
「はい！」


元気よく返事してくれたのは、しのぶちゃんだけだった。


ーー

甘さの欠けらも無いバレンタインデー。つまり夢主はこう言っているということですね。

「これを使ってお仕事もっと頑張ってね♪」

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