【鬼滅の刃】引きこもりニートしようとしたら鬼殺の剣士がいらっしゃったようで……？2【逆ハー】

番外編:胡蝶しのぶ生誕記念 ページ19

少し待つと、濃い緑のフレアワンピースに白いカーディガン、そしてベージュのPコートという出で立ちでしのぶちゃんが出てきた。これは、こういうのにも使える帽子を買わざるを得まい！可愛さがぐっとアップすること間違いなし！


「あの、どちらに」
「んー……とりあえず、お買い物！」
「必要なものならもう買い忘れは無かったはずですが…」
「息抜きみたいなもんだよ！さ、いこ！」


かなり戸惑っているしのぶちゃんを引っ張って、玄関まで降りる。居間に向かって後よろしくー！と叫んだら、おう、というやる気なさそうな不死川さんの声しか帰ってこなかった。むいくん、折り紙に熱中してるのかな？


「さぁさぁ姫、お乗りなさいよ！」
「姫って…もう、なんなんです？」


状況が読めなくて不審がっているのは承知の上！私には、これからしのぶちゃんの誕生日を盛大に祝うという、大切な使命があるのだ！連絡くれた成島グッジョブ！今度なんか差し入れする！


車を走らせて着いたのは、いつも使っているショッピングモール。ここで目当てのお店…帽子屋へと駆け込む。店員さんを呼んで彼女に似合う帽子ありますか？と聞いてみた。頭の形とか大きさとかあるから、プロに聞くのが1番だ。


「へ、あの、帽子って」
「まぁまぁ。あ、戻ってきた！」


この時期に使えそうな毛皮やフリースなどの保温タイプや、通年使えそうなタイプ。どれもこれも試着させると可愛い。美人は何させても美人で羨ましす。
結局コートに合わせたベージュのキャスケットにした。眼鏡もしてるし、ほんと、美人。(語彙力の無さ)


「さて次はお茶でもしようか！ケーキとか洋風でもいい？」
「え、は、はい」


もうどこか諦めモードで私の手を払おうとはしないしのぶちゃん。なんで？とはてなマークがいっぱい飛んでいるが、最後に説明するから！ね！

スフレが有名なちょっとおしゃれな喫茶店で、スフレチーズケーキと紅茶、私はガトーショコラとコーヒーを頼んだ。スフレは15分くらいかかるっていわれたけど、気にしない！
デザート出すタイミングをスフレと一緒にしてくださいって頼んで、しのぶちゃんを見る。


「どうしたんです？」
「しのぶちゃん、自覚ないの？誕生日なんだから、19になったんでしょ？」
「…そ、う…ですね」
「色々思うことはあるだろうけどさ。今日くらいは、楽しんだっていいと思うよ」


(だって本来なら迎えない誕生日だったはずだから)
(せめて出会ってくれた感謝を伝えたかった)

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