story608 ページ20
「…なんだ、あれは」
モニター越しに気付いたのは、やはり涼が最初だった。幽助の身体からあふれ出てくる気の
様子が、変なのだ。霊気でもなく、妖気でもない。黄金色のそれには、見覚えがあるような気がする。
「仙水の聖光気…!?」
驚く飛影の声が響くが、涼はそれを否定した。
「違う…!聖光気じゃねぇ!だが…神気とも違う!幽助だけが扱える、特別な気…!?」
その気が両手に集まる。それを見た黄泉が笑みを浮かべ、妖気を高めて同じように両手へと集中させた。
「…二人の力が、今までの比じゃねぇ…」
圧倒的な力、それはかつて戸愚呂や仙水に感じた恐怖と似て非なる恐怖だった。つぅ、と額から汗が流れる。
「終わらせる気だ」
静かな飛影の声と共に、画面上の二人が戦い始めた。肉弾戦でケリをつける気なのだろう。永遠に続くかと思うほどの攻防のあと、互いの拳が互いの顔にヒットする。それと同時に、先ほどの霊丸など比較にならないほどの爆発が闘技場を襲った。天を貫くほどの気の塊が、魔界の空を常に覆う雲すら晴らしてしまう。光が治まった後に見えたのは、倒れ伏す幽助とそれを見下ろす黄泉の姿。
「…っ、幽助!」
耐えきれず、涼が走り出した。それを横目で見た飛影が、舌打ちをしながら追いかける。それを見送る躯が、ふっと笑った。
「涼。お前は…やはり緋桜と同じ魂を持つモノだ」
(なぜならお前は)
(常に仲間の事を考え)
(決して仲間を見捨てないから)
(深い愛情を常に注ぎ続けるから)
(そんなお前が…俺は欲しい)
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なむなむ - 更新ありがとうございます。完結が楽しみです! (2017年12月20日 14時) (レス) id: a04af66b4a (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - >コメントいただきました皆様:まとめての返信、ご容赦下さい。おまたせして申し訳ございません。年内にはなんとか完結できるように頑張ります! (2017年12月16日 8時) (レス) id: 4638cf4153 (このIDを非表示/違反報告)
pさん - 完結まで頑張って下さい!! (2017年11月30日 9時) (レス) id: b9986b9fac (このIDを非表示/違反報告)
かなた - はじめまして。私のような者が大変烏滸がましいのですが、楽しく読ませていただいております。更新楽しみにしてます。頑張ってください┏○" (2017年10月27日 0時) (レス) id: 184ad4d852 (このIDを非表示/違反報告)
(*^^*)(プロフ) - どうか完結まで頑張って下さい! (2017年10月23日 19時) (レス) id: 734043d3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2017年7月20日 16時