story54 ページ6
後部座席にヒソカとシャルナーク、助手席にフェイタンを乗せ、Aは黒のセダン車を操る。
「マースの所にいた時、何度か会ったことがある。というか…手を出されそうになったんだよね」
「どういう意味で？」
「一度はマースごと催眠ガスを嗅がされたね。身動きが取れなくなって、あわやコルニコフの毒牙に…ってところで幹部が異変を察知して来たから、なんとかなった」
他にも、取引材料として使われそうになったりした。何を気に入ったのかは知らないが、何度もAを手にしようと画策された事は間違いない。げっそりとした声音で語るAもだが、それを聞くシャルナークもげっそりとした表情を浮かべる。
「手段もハードなんだ…」
「そういう意味では蜘蛛と変わらないかもね。目的のためには手段を選ばない」
「ふーん…コルニコフにキミの存在を仄めかしたら、どうなるかな♠」
「それやったら、本気で殺しに行くんで宜しく」
「それはそれで楽しそうだネ」
「前言撤回、全力で逃げるわ」
「こらヒソカ。仮にもAは蜘蛛のお客さんなんだ。オイタはしちゃだめだよ」
「ハイハイ♠」
クスクスと笑うヒソカを窘めたシャルナークは、助手席と運転席の間からぐっと身を乗り出してきた。
「それで、他に情報はある？俺が集めた限りだと、お宝はイベントの終盤まで出てこないみたいだけど」
「コルニコフが主催の女性限定イベントなら、中身がなんであれ十中八九品定めが目的…かな。流石にルビーがどう保管されているのかまでは分からないけど」
「そっか、既知のAでも…俺もそこは調べられなかったんだよね」
「会場全てを調べるの、面倒よ。お宝が出てくるまで待つしかないね」
後部座席に引っ込んだシャルナークをちらりと見て、Aは小さく呟く。
「アンタら送ったら、私帰っていい？コルニコフと顔を合わせる可能性は潰したい」
「うーん…他にもお宝があったら盗ってこいって言われてるし、帰るのはちょっと…」
「どこかで待機していればいいね。Aにちょかいかけられるの、コチラとしても歓迎できないよ」
「あ、そうか。…よし、じゃあ終わったら連絡して」
「それはいいけど、ワタシたちAの連絡先知らないよ。教えるね」
「…忘れてた。はい」
(胸ポケットから出した、薄型の携帯)
(マース組で支給されたやつだけど)
(まぁ使えるうちはこれでいいでしょ)
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累 - とても面白いです！つづき楽しみにまってます！頑張ってください、応援してます！ (2020年4月6日 12時) (
レス) id: 7d54cdb775 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 由宇さん» コメントありがとうございます！ちょいちょい停止しますが必ず書き上げますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ここっちさん» もうちょいで記憶が！まだわかりません！（←）でも長い目で見ていただければと思います、よろしくお願いします！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ゆっずーさん» 遅くなりまして申し訳ありません！いつもありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
由宇 - 面白いです！早く更新停止が終わることを願ってます！頑張ってください！ (2018年8月15日 11時) (レス) id: 06761224f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2017年7月10日 18時
