story36 ページ38
様子を見に来たミケは、Aの位置に少なからず驚いた。ここまでに見つけた模型は、すべてAが削いだとのことだ。ならば、Aは先頭にいるはずだと思っていた。それが、イザベルとファーランが先行、その後ろでAとリヴァイが攻防を繰り広げている。
「なるほどな…Aを出し抜く知恵は回ったということか」
残り五体の模型、目の前にせまる目標、姉弟の対決。なかなかに面白いことになっていると、思わず笑った。
「ファーラン！」
「わかってる！」
短い会話をイザベルと交わし、アイコンタクトをとる。固まって行動にしなければいけないのは、フォーメーションの訓練でもあるからだ。だが幸いというかなんというか、二人の視界には二体の模型がたっている。視界にある範囲で、フォーメーションを少しだけ広げるという言い訳ができるくらいに、近い。イザベルは右に、ファーランは左に進路をとる。
「やっと理解したか」
「姉さんも性格が悪い」
「お互い様だろ、弟よ」
会話をしながら、噛み合った刃は一秒と離れない。リヴァイが意図的に、そういう連撃を繰り出しているのだ。このままでは先行している二人に模型を削がれてしまう。そんな状況だというのに、Aは余裕の笑みを浮かべていた。
「ククッ、まさかこれで全部終わり、なんて甘い考えを持ってねぇよ、な！」
「なっ！？」
リヴァイの視界から、Aが消える。ワイヤーを戻して落下する形で消えたのだと理解した時には、Aの身体はイザベルに迫っていた。舌打ちをして追いかける。こうなると、イザベルは望み薄だ。なら、ファーランの邪魔だけはさせない。
「げっ！？」
「悪いな、これもいただきだ」
攻撃体勢になっていたイザベルを一瞬で追い越し、模型の項を削ぐ。そのままファーランの方へ向かおうとしたら、リヴァイがこちらに突っ込んでくるのが見えた。
(状況判断は的確だが)
(まだまだ舐められてるな)
(一応僕が調査兵団にいた時は)
(人類最強なんてことも言われてたのに)
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灯霧(プロフ) - 777さん» 普通のペンだと難しいとおもいますよー。私も姉に投げつけたいww (2015年7月16日 9時) (
レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 南湖さん» 万年筆のようなものを想定しているので、返しは自作でしょうwwありがとうございます！頑張ります！ (2015年7月16日 9時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
777 - ↓いったい何に使う気ですか;…と言いつつボクも欲しい！弟に投げつけたい！！自分のペンにカエシ付けられるかな… (2015年7月16日 0時) (レス) id: 1bd62eb53b (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - ペン先に返しがついてるペンってどこに売ってるんでしょう。欲しい← 更新頑張ってください！ (2015年7月15日 22時) (レス) id: 160e01a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 777さん» 固まらせたかったんです（←草がはえて嬉しい！ (2015年7月14日 23時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2015年6月27日 8時
