story34 ページ36
「そら、これも頂きだ」
「クソッ！はえぇ！」
「イザベル、落ち着け。フォーメーションを崩すな」
ザシュッと巨人の項(模型)を削ぐAに、イザベルが追いすがる。焦りが見え見えな彼女を、リヴァイが諭した。この訓練は、スピードと技術が伴っているかを見るもの。それにより、フラゴン隊での配置が変わる。
(俺どころか、ファーランや兄貴でもついていくのが精一杯なんて…！)
多少なりとも、地下街での自負というものがあった。まったくバランスが取れないところから立体機動を問題なくこなせるようになったし、憲兵団の追っ手を何度も撒いた。なのに第一線から退いたはずのAを、追い越せない。ぎり、と歯噛みをする。
「残り五体、これも僕にとられたらペナルティだ」
「ペ、ペナルティ！？」
飛びながら宣言すると、ファーランの表情がぎょっとしたものになった。リヴァイの眉間に寄っていた皺が、一本増える。あまりいい予感はしない。そしてAは、それを裏切らないのだ。
「僕の仕事を徹夜で手伝ってもらう。当然、明日の訓練は出ることになるがな」
「寝ないで訓練！？死んじまう！」
「安心しろイザベル。人間、三日は徹夜しても死なねぇよ。僕がそれを証明している。嫌なら一体でも多く、僕より先に仕留めればいい」
事も無げに言うが、それがあっさりとできればここまでの苦労は無いだろう。すでに十五体、先を越されているのだ。
(くそっ！考えろ！ここでダメだしくらって壁外調査にいけなかったら、仕事ができねぇ！)
いつもリヴァイに頼っていてはいけない。それは地下街にいた時から心がけていたことだ。Aに関してはリヴァイに一日の長があるから、なんとなく任せてしまっていた。それを見抜いたAから、今日の訓練ではリヴァイではなくファーランが作戦を考えるように言われていたのだ。その作戦はことごとく退けられているが、ここでめげるわけにも行かない。
(絶対に、地下には戻らない)
(折角リヴァイを説得できたんだ)
(俺たちは、ここで止まっていられない！)
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灯霧(プロフ) - 777さん» 普通のペンだと難しいとおもいますよー。私も姉に投げつけたいww (2015年7月16日 9時) (
レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 南湖さん» 万年筆のようなものを想定しているので、返しは自作でしょうwwありがとうございます！頑張ります！ (2015年7月16日 9時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
777 - ↓いったい何に使う気ですか;…と言いつつボクも欲しい！弟に投げつけたい！！自分のペンにカエシ付けられるかな… (2015年7月16日 0時) (レス) id: 1bd62eb53b (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - ペン先に返しがついてるペンってどこに売ってるんでしょう。欲しい← 更新頑張ってください！ (2015年7月15日 22時) (レス) id: 160e01a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 777さん» 固まらせたかったんです（←草がはえて嬉しい！ (2015年7月14日 23時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2015年6月27日 8時
