story29 ページ31
床に踞ったイザベルの頭を、ブーツで容赦なく踏む。
「イザベル！」
「やめろ、動くなファーラン」
腰を浮かせかけたファーランを、リヴァイが制した。その状況をちらりと見ながら、Aはイザベルの頭を踏みにじる。
「確かにお前は、素人とは思えないほど立体機動装置を使いこなしている。だが、それはあくまで地下街という場所、人間相手での話だ」
頭から背中に足をずらして、体重をかけた。身体が押し潰され、肺から空気が抜けていく。苦悶するイザベルの表情に、ファーランが歯噛みをした。
「僕は前線から退いて、五年ほどになる。その間、まともな戦闘訓練なんざしてねぇ。当然だ、僕は教える側で、手本を見せればいいことだったからな。そんな僕にこうも容易くやられるような弱者が、意気がってんじゃねぇ。死ねばいいのに」
鋭い視線が、ファーランにも向く。
「お前もだ、ファーラン。仲間思いなのは結構、だが状況をもっと冷静に見極めろ。なぜリヴァイがお前を止めているのか、それすらわからねぇのか。死ねばいいのに」
「なっ…！だからってアンタな！」
シュッ！
「司令、だろ。もう忘れたのか、お前は鳥より脳ミソ小さいんだな。死ねばいいのに」
久々にペンを投げられ、ファーランの眉間に刺さっている。
「いいか、よく聞けよ豚共。お前たちが地下街で敵なしの窃盗団だったとしても、壁外ではそんなもの意味がない。初めて外に出る以上、お前たちは調査兵団の中で最弱と心得ろ。個人の技術がモノを言う戦場だけじゃないんだ。この言葉に従えないなら、僕はお前たちを縛ってでも足をへし折ってでも、壁外調査にいかせない」
(最弱という言葉が引っ掛かったが)
(それよりも必死な姉の言葉に)
(ふと思い付いた)
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灯霧(プロフ) - 777さん» 普通のペンだと難しいとおもいますよー。私も姉に投げつけたいww (2015年7月16日 9時) (
レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 南湖さん» 万年筆のようなものを想定しているので、返しは自作でしょうwwありがとうございます！頑張ります！ (2015年7月16日 9時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
777 - ↓いったい何に使う気ですか;…と言いつつボクも欲しい！弟に投げつけたい！！自分のペンにカエシ付けられるかな… (2015年7月16日 0時) (レス) id: 1bd62eb53b (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - ペン先に返しがついてるペンってどこに売ってるんでしょう。欲しい← 更新頑張ってください！ (2015年7月15日 22時) (レス) id: 160e01a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 777さん» 固まらせたかったんです（←草がはえて嬉しい！ (2015年7月14日 23時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2015年6月27日 8時
