story19 ページ21
昼過ぎになり、Aはフラゴンの指導する戦術論の席についていた。自分達の役割を徹底して叩き込み、フォーメーションの確認をする。そして、新しく入ったリヴァイたちの配置も決めるのだ。そんな席で、定期的に聞こえてくる物音。
ガンッ！
「いっ…！」
「寝るなと言っただろうが。死ねばいいのに」
うとうとするイザベルの顔を容赦なく机に叩きつける物音だ。どれだけ容赦がないのかは、イザベルの顔で判別ができる。皆に向かい合う形で立っていたフラゴンは、思わず同情した。
(相変わらず、女相手でも容赦がない…。というか、拍車がかかっているか…？)
額がパックリ割れて、血が流れている。かろうじて鼻は折れていないようだが、すでに無数の痣が浮いていた。明日になれば、イザベルはお多福のような顔つきになっているだろう。間違いない。
(まぁ、あそこまでされても居眠りするアイツもアイツだが)
その後、立体機動の訓練に移行したフラゴン隊。いつもの言い合いが始まる。
「全員集合！」
ざっと集まる兵士の中に、リヴァイたちの姿がない。またか、と舌打ちをして外れの方にいる彼らを睨み付ける。
「マグノリア！チャーチ！リヴァイ！集合と言ったら整列だ！」
「あ？んな必要ねぇだろ、ここでも十分聞こえる」
「そういう問題ではない！規律は規律として厳守しろと」
ガンガンガンッ！
「「「っっ〜〜〜〜！！！」」」
「悪いな、フラゴン。僕の監督不行き届きだ」
「し、司令…いつの間に…」
「僕の気配に気付かなかったのか？それでよく分隊長が勤まるな。死ねばいいのに」
ラファエルに呼ばれて席を外していたAが、どこからともなく現れて三人を蹴り飛ばしたのだ。あまりにするっと現れて一瞬でその動作を行ったため、三人どころかフラゴンまで固まってしまった。
「クソ豚共。規律って言葉の意味を知らねぇのか？いや、それ以前に常識だな。死ねばいいのに」
地面に倒れる三人が、視線だけでAを睨み付ける。その好戦的な視線に、眉があがった。
「てめぇらの度胸は、悪くねぇ。だが、喧嘩を売る相手くれぇは見極めろよ、豚共が。いつまで転がってるつもりだ？さっさと整列しろ」
(気持ちはわかる。だからこそ)
(体罰だなんだと言われようが暴力教師と言われようが)
(僕は僕の仕事を遂行するだけだ)
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灯霧(プロフ) - 777さん» 普通のペンだと難しいとおもいますよー。私も姉に投げつけたいww (2015年7月16日 9時) (
レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 南湖さん» 万年筆のようなものを想定しているので、返しは自作でしょうwwありがとうございます！頑張ります！ (2015年7月16日 9時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
777 - ↓いったい何に使う気ですか;…と言いつつボクも欲しい！弟に投げつけたい！！自分のペンにカエシ付けられるかな… (2015年7月16日 0時) (レス) id: 1bd62eb53b (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - ペン先に返しがついてるペンってどこに売ってるんでしょう。欲しい← 更新頑張ってください！ (2015年7月15日 22時) (レス) id: 160e01a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 777さん» 固まらせたかったんです（←草がはえて嬉しい！ (2015年7月14日 23時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2015年6月27日 8時
