story17 ページ19
その後、A個人の評価は変わらなかったが、指揮官としての評価は上がりに上がった。口も悪いし性格はサディスト且つ神経質で潔癖症。面倒な人間であることに変わりはないが、Aは決して、出来ないことをさせる馬鹿ではなかった。三年間、トップに君臨し続けながらも周りを寄せ付けず、それでいて洞察力、観察力はピカ一。後輩たちの中では憧れる者も多かったという。
「解散式の後、俺もAも調査兵団を選ぶつもりだった。だが、当時の教官から声がかかってな。現場に出て能力を発揮するのもいいが、できれば後進を育てる手伝いをしてほしいと」
もちろん、新兵がいきなり教鞭をとるわけにもいかない。二年間、調査兵団で生き残ること。それが教官から提示された条件だった。即答はせず、二年後にまた考えると言ってその場は終わったらしい。
「そして二年後、Aは訓練兵団に異動した。彼女のやり方はかなりスパルタだったようだが、その年を境に新兵の質が上がったのは事実だ。さらに、訓練方法にも疑問があれば容赦なく畳み掛けていたそうだ。その辺りを買われて、あれよあれよと言う間にあの地位まで登り詰めていた」
長かった昔ばなしが終わり、ふぅ、と一息つく。ミケにとって過去の話は、自身の傷を抉るのと同じ行為だ。否が応にも、あの時の事を思い出してしまう。
『ミケ。僕たちは別れた方がいい』
『…は？お前、何を言って』
『訓練兵団で教鞭をとることにしたんだ。僕とお前の道は、もう交わらない。配属は北方だって聞いた。会う機会もなくなるだろ。それに、正直飽きちまった。さっさと終わらせよう』
決意と覚悟を秘めた瞳をしたAに、何を言っても無駄。数年間の付き合いでそれは十分に分かっていたはずなのに、あの時、ミケの心はズタズタに引き裂かれた。その傷は、さらに数年経った今でも癒えていない。
「…話は終わりだ。講義に戻るぞ」
「……あぁ」
(反論をしないリヴァイたちに講義をしながら)
(Aの嘘を嘘と問い詰めなかったのは何でなのか)
(あの時引き留めていたら、なにかが変わったのか)
(そんな考えが浮かんでは消えていった)
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灯霧(プロフ) - 777さん» 普通のペンだと難しいとおもいますよー。私も姉に投げつけたいww (2015年7月16日 9時) (
レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 南湖さん» 万年筆のようなものを想定しているので、返しは自作でしょうwwありがとうございます！頑張ります！ (2015年7月16日 9時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
777 - ↓いったい何に使う気ですか;…と言いつつボクも欲しい！弟に投げつけたい！！自分のペンにカエシ付けられるかな… (2015年7月16日 0時) (レス) id: 1bd62eb53b (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - ペン先に返しがついてるペンってどこに売ってるんでしょう。欲しい← 更新頑張ってください！ (2015年7月15日 22時) (レス) id: 160e01a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 777さん» 固まらせたかったんです（←草がはえて嬉しい！ (2015年7月14日 23時) (レス) id: 3be15bf116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2015年6月27日 8時
