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Story4 ページ5

渋る不死川さんを説得し、(いや怖かった、マジで睨んでくるんだもん)何とか出してもらったもの。それは。


「これ……だけ?」


ちりめん財布がひとつ。以上。


「えーと……中身は…?」
「あ?金だよ」
「失礼して、見ても……?」


盛大な舌打ちが返ってくるがダメとは言われなかったので、そろそろと手を伸ばして中身を確認。机の上に出してみた。

見たことも無い硬貨が、じゃらん。


マジか。え、これ外国の硬貨?まさかぁ、と思って一枚手に取ってみる。


「…大日本……大正!?」


目に付いた発行年月日にギョッとしたら、不死川さんも釣られてビクッとした。ちょっと面白い。……いやいや、そんなことを言っている場合じゃないわ。確かこれって、古銭って分類だよね?


「なんでこんなもの持ってるんですか」
「はぁ?金は使うために持つんだろうがよォ」
「そりゃそーだろ。そうじゃなくて、なんでこんな使えない古銭しか持ってないんですかって意味で聞いてるんです!」


ちりめん財布を逆さまにしても、古銭以外のものは出てこなかった。つまり、この人は無一文と言っても過言ではない。いや、出すとこ出せば値がつくものなんだろうけれど、そんなものコンビニじゃ使えないし。


「……お前、何言ってんだァ?立派な金だろうが」
「いやいやいや、だって今令和ですよ!?コンビニで大正古銭なんて使えないでしょう!?」
「こん……?なんだそりゃァ」
「うわ、まじで言ってる!?」


至極真っ当なことを言っていると思うのだよ、私は。なのになんで、『こいつ頭がクルクルパーなのか……』みたいな哀れみじみた視線を向けられなければいけないのか!これ如何に!?


「えぇい、もうほんと埒あかんわ!警察!警察に電話します!」
「……それは止めとけェ」
「Why!?」
「ほわ……まぁいい。まだ死にたくねぇだろォ」


詰め寄る私に、彼はチャリと音をさせて傍らにある日本刀を手にした。それだけなのに、部屋の空気が一気に下がる。それと同時に、寝起きに感じた【何か】も感じた。


「っ!!!」
「俺ァ事を荒立てるつもりはねェ。屋敷に帰れりゃいいんだからな」


そういうがお兄さん。いまやってることは立派な脅迫でんがな。

なんてツッコミ、入れられる空気じゃなかった。まじで、息が苦しくなるレベルだ。やばいこれ。

この人、ガチだ。


「さっきお前を起こす前、外に出た。ここは俺の知らねぇ場所だ」


(そして静かに問われる)
(ここは何処だ、と)

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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ!?ご指摘ありがとうございます!修正いたしました! (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月11日 16時

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