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Story30 ページ31

「お帰りなさい」


帰宅すると、胡蝶さんが笑顔で出迎えてくれた。お帰りの一言は無かったが、あとから出てきた不死川さんは私が抱えている荷物をさっと取って居間に入っていく。


「どうしました?相沢さん」
「……え、アハハ、ちょっと不死川さんの行動が意外で」


ネタにしてごめんね、不死川さん。でも、他に誤魔化しようがなかったんだ。
訃報から、約2週間。あまりにも目まぐるしい時間が過ぎて気づいてなかった。私がこんなにも、孤独を嫌悪していたなんて。帰ってきた時に出迎えてくれる人がいる有り難さったらない。

胡蝶さんはなにか言いたそうにしてたけど、そこは敢えてのスルーをさせてもらった。突っ込まれたら、困るから。それに今日は、お店のことを考えないといけない。


「おい相沢ァ。これはどーすりゃいいんだ」
「野菜は野菜室、お肉はチルドルーム…1番小さな棚に入れてください。その他は出しておいて構いません」


私の指示通りに食料をしまってくれる不死川さん、ありがとう。お茶をいれてくれた胡蝶さんにも礼を言い、コタツで一息つく。

あぁ、もうほんと、どうしよう。この2人の事も、お店の方も、考えなきゃいけないことはいっぱいあるのに、もう時間は夜の10時半。

メモ帳とボールペンを取り出して、左手で四苦八苦しながら不格好な文字を書く。明日のシフトから考えることにした。2人は……最悪放置だ。1日くらい我慢してもらおう。

ここで一応説明。うちの店は、ビル1棟がそっくりそのままお店になっている。地下1階、地上6階建て。なんでかは、創業した祖父にしか分からない。
牛肉料理専門店、とでも言おうか。地下1階と地上2階までは、ステーキのフロア。3階はしゃぶしゃぶやすき焼きを出すテーブル席、4階と5階は座敷。5階は兼事務所でもある。滅多に使わない大人数用のお座敷なので、普段は賄いを食べたり事務作業をするフロアなのだ。最上階はキッチン。
そして何より売りなのは、ステーキのフロアにある、炭火の暖炉。お客様の前でステーキを焼く。

つまり、開ける階数×2(ホールとキッチン)プラス焼き手、そしてレジ1人と6階のキッチン1人という、とんでもなく人件費のかかる作り。更には今回のことで私がホールに出られないから自動的にレジに回ることになる。ホールマイナス1。ついで、田野中さんがキッチンに出られないから、キッチンマイナス1。


(……どーしよう)
(思わず頭を抱えて唸っていた)

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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ!?ご指摘ありがとうございます!修正いたしました! (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月11日 16時

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