Story24 ページ25
はっと我に返った時には既に遅し。彼女は上着を脱いでシャツのボタンを全部外してた！
「ちょ、胡蝶さん！ここで着替えるのは！」
「なにか不味いですか？」
ぶぉぉぉおおお………………。がちゃ。
「おい、あのカラクリの止め方を教えろォ」
「不死川さん！？なんてタイミングで！！ハウス！」
「は？……………っ」
扉を開けて顔をのぞかせてきた不死川さんの頬っぺたに手を当ててグイグイ押す。けど私の力くらいで彼の顔は引っ込まなくて。
状況を把握した不死川さんの顔が一気に赤くなったね。私はその決定的瞬間を見た！
「胡蝶ォ！こんな所で着替えるなァ！」
「おや、不死川さんが何も言わずいきなり入ってくるからいけないんですよ？」
当の胡蝶さんは甚兵衛の上着に手を通しながら冷静だ。その胸にはサラシ。よかった、うっかりポロリとかじゃなくて。というか大正時代ってブラないのか…下着どーしてんのかね。後で調べよ。
「あのー相沢さん？」
考えている間に、胡蝶さんの着替えは終わっていた。うん、可愛い。鼻血でる。←
「あ、すみません。それじゃ、さっきのピーラーで皮向いててください！私は向こうの狂犬の様子を見てきます！」
「狂犬……っ」
クスクスと笑う彼女に背を向けて居間を出る。次の瞬間、がしっと頭を掴まれた。What？
「おい…誰が狂犬だァ…？」
「いらっしゃったんですかすみませんごめんなさいそれより掃除機止めましょう！」
「………チッ」
即座に謝れば頭の圧が止まった。あービビった、まじ頭かち割られるかと思ったよ。指の力強すぎ。
部屋に入れば、ぶぉぉぉおおおと音を出しながら虚しく宙を吸う哀れな掃除機。スイッチはここです、なんて教えて、それを仕舞ってもらった。ついで押し入れから客用布団を2組出してもらって、1組は部屋の中央に。1組は持ってもらって2階に。姉の部屋に入る。
「ここが胡蝶さんに泊まってもらう部屋です」
床に布団を置いてもらって、ベッドに敷いてある布団は畳んでもらって。何も言わず作業をしてくれている不死川さんを横目に何の気なしに部屋を見回したら、コルクボードが目に入った。
【家族写真】が何枚も貼られている、コルクボード。
(そういえばお姉ちゃんは写真趣味だったなぁ…。これ、新しく買ったカメラで撮ったやつだ…。こっちはイタリアに行く前、成田で撮った写真…)
(現像して送ってくれたんだっけ、なんて思いながら)
(込み上げてくる虚しさを、堪えていた)
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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (
レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ！？ご指摘ありがとうございます！修正いたしました！ (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯霧
| 作成日時：2020年2月11日 16時
