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Story16 ページ17

結局私は、電気ケトル(わざわざ押し入れから引っ張り出した。昔姉が一人暮らししていた時に使っていたものだ。ガスコンロは使わせるの怖かったし)目いっぱいに沸かしたお湯とお茶っ葉の入った缶と急須と湯のみ、お茶菓子に煎餅を置いて救急に駆け込んだ。斬り傷を見てぎょっとした先生、ごめんなさい。嘘ついて。

まさか刀で斬りましたなんて言えないから、包丁使っててよそ見してざっくりと言う間抜けな嘘をついた。滅茶苦茶呆れられたけど、苦笑で切り抜けて。

傷跡残りますねー、なんて言われつつ縫合してもらい、なんと掌だから動かしたら悪化するとギブス(!)付けられて、痛み止めもらって帰った。明日からの仕事どーしよう。私接客業なんだけど!

明日からのことを考えて頭痛が激しくなる。あーこれは胃薬も買った方がいいかもしれない。……いや、確か二日酔い対策にお父さんが買ったやつがあったはずだから、とりあえず薬箱を見よう。なんて思いつつ玄関を開けて居間に戻った瞬間、カチンコチンに固まった。


「………………は?」
「おう、帰ったかァ」
「………増え、てる」
「お邪魔してます。……もしもーし、大丈夫ですかー?」


1人しか居ないはずの居間に、2人いたよ。美人で黒髪で、穏やかな笑顔で可愛らしい声で。


……はい?


絶賛フリーズ中の私の前に立ったその美人さんは、ぽかんとしている私の顔の前で何度か手を振ってみせてから、困ったように笑う。


「うーん。完全に固まっちゃってますねぇ。どうしましょうか、不死川さん」
「俺に聞くなや」
「まぁ建設的な答えが返ってくるとは思いませんでしたが……もしもーし」


私が固まっている間に、不死川さんはお茶をのんで彼女は私の左手を取った。あ、固い。女の人の手とは思えないくらい。


「私は胡蝶しのぶと言います。貴女のお名前を教えてくれませんか?」
「…あ、相沢…Aです…」
「そうですか、相沢さんですね。状況は不死川さんからお伺いしました。とりあえず帰る手段が見つかるまで、仲良くしましょう」
「……え、は、はぁ…」


ぶんぶんと手を振られ、ようやく握手されてるんだと理解。ニコニコと笑う彼女は、確かにさっきサイトで見た彼女だ。2次元的か3次元的かはともかく。


(………え?)
(………え?)
(………えええええええ!?)

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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ!?ご指摘ありがとうございます!修正いたしました! (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月11日 16時

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