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Story15 ページ16

異世界タイムトリップ。…いや、この場合、異世界トリップという方が近いのだろうか。ラーメンそっちのけで必死にスマホで情報を集め、はてなマークを飛ばしている不死川さんにトリップとはなんぞやという説明をして。


「異世界……」
「はい。それなら鬼の存在についての認識が違うのも、説明できます」
「にわかには信じ難ぇが……」
「それはこっちのセリフです」


そもそも、タイムトリップはドラ○もんの世界でしかないと思っていた。あくまでフィクション。それがまさかの異世界トリップだ。転生の方がまだ納得出来る。前世の記憶あります!って有名人、いたっしょ。……あれ、いなかったっけ。いや、そんなことはどうでもいい。


「仮にそうだとして。問題は山積みな訳ですが。とりあえずですね、帰り方、探しましょう。犯人とかどーでもいい」
「言い切るなァ、お前…」
「だって私は探偵でも警察でもないんですよ。ちょっと見ただけで事件解決!な体は子供、頭脳は大人!な少年じゃないわけで」
「なんだそりゃ」
「気にしないでいいです。とにかく!ぶっちゃけますが私は右手が滅茶苦茶痛いのに加えて、洗脳だかトリップだかしている成人男性を抱え込むような余裕は無いんです!」
「本音が出たな」
「この状況で本音以外の何を言えと」


生憎私は、一人暮らしの中に男を囲い込む(言い方)ような甲斐性はない!てゆーかいい加減病院に行かないとまずい気がするのだ。だってほら、巻いてある布が赤黒ーくなっているので。


「私は病院に行きたい!なのでさっさと帰宅してくれることを願い奉ります!」
「奉られても分かんねーよ」
「即答!?せめて悩めよ!」
「医者、行けばいいだろォ」
「家ん中に不審者置いて出かけるとか、どんだけ危機感ない人間なの私!?」
「そもそも不審者とこうして飯食ってる時点で、危機感ねぇよ」
「正論だがしかしムカつく!」
「なら医者呼べばいいだろォ」
「近所に往診してくれる外科医いねーわ!」


あ、そぉ。と呟き壁に寄りかかる不死川さんを睨みつける。また出血してきたら、不死川さんのせいにしてやろう。問答無用だ。


「と、いうか……不死川さん、なんでそんなに落ち着いてるんです?」
「腹括っただけだァ」
「括るな!そんな腹!」
「おい、茶とかねぇのか?」
「そしてけが人にその要求!?いやガスコンロ使えないよね知ってる!」


(なんかもう疲れた)
(この込み上げてくる感情を表すなら)
(理不尽!)

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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ!?ご指摘ありがとうございます!修正いたしました! (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月11日 16時

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