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Story26 ページ27

鍋をつつきながら、今後の話をする。とは言っても、帰る方法なんて分からないというのが、一致した見解だった。血鬼術?とかいう魔法みたいな術で飛ばされてきた可能性は、ほぼ有り得ない。不死川さんはそもそも鬼はもう存在しないはず、と言い切った。胡蝶さんに至っては言わずもがな。曰く、「仮に鬼が生き残っていたとして、死んだ人間に血鬼術をかけてどうするんです?」とのこと。

私も一応スマホでトリップ、帰り方なんて検索してみたものの、出てきたのは黒魔術的な怪しいものか、二次創作小説とかで使えるご都合帰り方一覧とかで。そもそもトリップ自体が魔法みたいなもんなんだから、確かに黒魔術で帰れるなら試す価値もあるのかも?なんて考えたけれど、私はやりたくない。だって怪しいよ!


そんなこんなで、何かの拍子に帰れるまでここの生活に馴染むという、なんとも呑気な方向性で話が進む。………ん、待てよ?


「それは…帰れるまで家に泊まり続けるという事ですかね…?」


ふと気づいた事実を口にすれば、目の前にいる胡蝶さんが困ったように笑った。可愛いけど!可愛いけど惑わされないよ!?可愛いけど!
一方不死川さんはと言えば、大根を咀嚼し飲み込んだ後、悪びれもせずにこう言う。


「まぁ、他に行く宛てなんぞねぇからなァ…」
「そこ!せめてもう少し申し訳無さそうな態度とれよ!」
「宿取るにしても、俺たちの持ってる金は使えねェんだろォ?」
「んぐっ……た、確かにそうだけど!」
「ならここに居るしかねぇな」
「ふぐぐぐ!」


理路整然とした言い分に、悔しくなる。が、確かに彼らを放っぽりだす気にもなれない。まぁなんというか、絆されました。捨て犬見つけた気分だよ。胡蝶さんはどっちかって言うと猫だけど。

そりゃー、普通ならむしろ話し合いなんてせず問答無用で叩き出すか警察呼ぶわ。でもこの人たち……普通じゃないし。漫画の世界の人達だし。それにホテル取るにしてもお金かかる。それを私が出すというのも、納得いかない。

暫く考えて、自分の中で折り合いの着く場所を探して。


「私の怪我が治るまでは代わりに家事などをやってもらう。外出や生活について、原則私の言うことを聞いてもらう。それが条件です」
「……さっき警戒心無さすぎだと言ったばかりでなんなんだが…」
「それでいいんですか?まぁ私たちは、願ってもない事なんですけど」
「実際、この怪我には困ってますから」


(こうして)
(奇妙な共同生活が幕を開けた)

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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ!?ご指摘ありがとうございます!修正いたしました! (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月11日 16時

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