Story13 ページ14
ゴーン、ゴーン……。
「……もう、お昼」
コタツに突っ伏した私の耳に、12時の鐘が響く。朝から不死川さんの話を聞いて、質問して。ようやくまとめたメモを何度も何度も見て。
「歴史的に見ても、差異がないとか……。相当頑張って洗脳されたか、本当かのどちらかですかねぇ……」
「ここが100年後だァ……?いや、だがそれなら、あの街並みも……」
お互いがお互いをスルーして、自分の考えをまとめるのに精一杯だった。混乱の極みだ。カオスだ。
でもね。
「やっぱ洗脳じゃないんですか……。だって鬼なんていないし、認められてないし」
「一般人は鬼の存在を知らねぇと言ったはずだァ…」
「それに政府非公認の組織……?現実とかけ離れすぎてて理解不能」
「非公認だからなァ…」
「きぶつじむざん、でしたっけ。その鬼の……ボス?元締め?」
「もうぶっ殺したがなァ…」
私も不死川さんも、やり取りが間延びするくらいには疲れていた。だがとにかく。
「……食事にしましょーか…。考えすぎて、お腹空いた…」
「奇遇だなァ…。俺もそう思ってた」
「何があったっけなぁ…あーもうめんどい、痛いし……カップラーメンでいっか」
確か備蓄があったはず、と災害用のリュックサックを引っ張り出す。いつもは自炊してるよ、ちゃんと!だからインスタントなんて災害用のやつしか持ってない!偉いでしょ。
まぁ右手の怪我も考えて、インスタントにするわけです。ガスつけて、やかんかけて。お湯が沸いたところで、カップラーメンを2つ用意して。
「はい、どーぞ」
「……なんだァこりゃ」
「ラーメンです。文句あるなら食べなくてもいいですよ」
「……いや、貰う」
「そっすか」
3分待って出来上がり。左手でお箸は使えないからフォークでズルズルいただく。不死川さんは私の行動をじっと見て、同じように食べ始めた。不死川さんはお箸だけど。
一口食べて、支那そばか、と呟いた言葉に反応。支那そばってなに。右手を動かして調べてみる。へー、ラーメンって明治時代後期から日本にあるけど、昭和初期までは支那そばって言ってたんだ。トリビア。
何の気なしに、鬼、大正時代といれて検索してみた。鬼なんていないでしょ、いやでも有名な言い伝えがあったかも知らん。
【それ】が目に止まったのは、検索結果一覧の一番上にあったから。漫画かー。ほぉほぉ、最近の子はこんなもの読んで……どんな人が出てくるんかいのォ?
(それは単なる好奇心)
(のはずだった)
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コサキ(プロフ) - ち◯こさん» あと名前変えろ。きっしょ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - ち◯こさん» お前の事違反報告したから。お前の方こそ暇人やろ。 (2月19日 22時) (レス) id: d52feb45e3 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - ち◯こさん» あなたの方がおもんないで。もうやめとき虚しいから。 (2月13日 1時) (レス) id: b7b0607f35 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - コサキさん» おおっとぉ!?ご指摘ありがとうございます!修正いたしました! (2022年1月13日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
コサキ(プロフ) - 1995年は平成7年ですね。 (2022年1月13日 21時) (レス) @page12 id: beb81ab5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月11日 16時