( 続 ) - RAINY BLUE - season2

変化 ページ10

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ある日、いつものように山王商店街を歩くと
ほとんどのお店が閉まっていて、シャッターに代わりに貼ってあった無期限営業休止を知らせる紙


どうやらカジノ計画が進んでいるおかけで
不当な地上げが進んでるらしい


このお店も閉店か … 私、結構好きだったんだけどな。かわいいおばあちゃんのお店








「 … え、うそ 」







それは、身近にも起きていて 山乃湯も今月いっぱいでお店の営業を休止するらしい

地元のみんなに愛されてる銭湯なのに 閉まっちゃうなんてもったいない







テッツ「 Aちゃんには悪いですけど、今月で … お仕事なくなっちゃいます 」


「 私の事は大丈夫。それより … 」



テッツ「 大丈夫です。きっと … なんとかなります 」









ニカッと笑ってるテッツ君だけど、きっと心配で不安で仕方がないと思う

再開発のお陰で、繁盛する場合だってあるから

一部では賛成する意見もあるみたい


平和だったこの街も、どんどん変わっていくんだね








「 そーいえばテッツ君も、髪切ったよね？すごいイメージ変わる 」


テッツ「 だってドレッドは女ウケ悪いっすもん 」




とりあえず、残された分はこの街の人の為にも
頑張らなきゃね。








…








広斗「 ただいま 」


「 あっ、おかえりー 」






広斗が散髪して帰ってきた。思ったよりそんなに短くなってないけど

なんとなくさっぱりしているのは分かる。髪切ったこと、何か言って欲しそう






「 ちょっとさっぱりしたね？」


広斗「 ちょっとな 」





こういう時、“ かっこいい ”とか言ったら嬉しいものなのかな？

私にとっていつでもかっこいいんだけどね？







「 かっこいいじゃん 」


広斗「 あんま変わってねぇよ 」


「 広斗はいつもかっこいいからね 」








そういうと耳を紅くして照れたように“ うるせぇ ” って頭を掻いて誤魔化す

広斗の弱点はこういうとこだって最近分かった

照れた事をイジるとムキになって怒るからやめとこ









雅貴「 え、俺は？俺はかっこいい？」


「 雅貴もそりゃあ、毎日かっこいいよ 」


雅貴「 うわ、なんか棒読み感ハンパないね 」







雅貴も最近ちょっとだけ髪型を変えた

相変わらず、女ウケを気にしてるらしい。まぁ楽しそうにしてるから良いんだけどね










街も、人も 時が経てば少しずつ変わっていくんだね













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