もう一人 ページ37
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結局、浮気の疑いは晴れぬまま
それでも私たちはいつも通り仲良くやっていた
そんなある時、広斗はふと言い出した
広斗「 なぁA、もし俺がこの家に もう一人連れて来たいって言ったら … どうする?」
「 えっ、もう一人?」
雅貴はびっくりして口をポカンと開ける
まさかまた、私みたいな人が増えるんじゃないでしょうね!って
やっぱそれって、最近寄り道してる子なのかな
広斗「 帰るとこないみてぇだしさ、Aも一人で留守番よりかはマシだろ 」
「 私は一人でも平気だもん 」
広斗「 … 嫌?」
「 連れて来たら広斗 … 私のこと放置しそうだもん 」
広斗「 しねぇって、大丈夫。確かに可愛いけどAには負けるから 」
そう言ってさらりと私の髪を撫でる
リップサービスは得意でしょ、広斗は
可愛い子って一体どこの誰なのよ
もしかして私より若かったりして
雅貴「 広斗、そろそろ行くぞ 」
広斗「 あぁ、分かってる 」
天気予報では午後から雨だって言ってる
私の心まで雨が降りそうだよ
どよん、と曇ってる私の顔を見て雅貴は少し気にしてくれていたらしく
“ そんな落ち込む事ない ” っていつものスマイルくれるの
雅貴「 今日、コブラとお茶会なんだろ?」
「 うん … 久々にね 」
雅貴「 仕事済んだら、連絡すっからちゃんと見てね。」
「 …?分かった 」
私の肩を手でぽんぽんっと軽く叩いて
“ じゃ、宜しくね ” ってウインクして行く雅貴
なんなんだろう … 連絡するなんて、いつもあんまり言わないのに
広斗「 じゃあ、行ってくる。さっきの件考えといて 」
「 ん、分かった。いってらっしゃい 」
二台のバイクを見送った私は
久しぶりのお茶会へと出掛ける準備をした
あんな物騒な事があったけど、商店街やSWORD地区は次第に元の姿を取り戻している
あの純喫茶だって 最近ようやく営業再開したし
「 … これでよし、っと 」
いつだったか、広斗がくれた “ お母さんの形見 ”
しっかり身につけて 今日も2人の無事を祈る
そして、この街に初めて来た時に買った
海のように青い傘を持って外に出る
鍵を閉めていると、次第に近づいてくるバイクの音
コブラが迎えに来たという合図だ
コブラ「 … よし、行くか 」
雨宮兄弟のロゴが入ったヘルメットを被りバイクに跨る
この動作も、月日が経てば慣れたものだ
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godhand0702(プロフ) - はい!エロいところ多めにお願いします笑笑 (2018年1月2日 0時) (レス) id: aa2994fdab (このIDを非表示/違反報告)
えびちゃん(プロフ) - godhand0702さん» ありがとうございます!ノロノロ更新ですが頑張ります! (2017年12月31日 1時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
godhand0702(プロフ) - もう最高です!!頑張って下さい!! (2017年12月31日 0時) (レス) id: aa2994fdab (このIDを非表示/違反報告)
izumi(プロフ) - ケーキ買いに行ってる雅貴が家に帰ってきたら広斗たちがイチャイチャしてるとこに遭遇しちゃうみたいなお話見たいです! (2017年12月24日 20時) (レス) id: 9661676326 (このIDを非表示/違反報告)
matoi6080(プロフ) - すごく面白くてドキドキしました!更新待ってます! (2017年12月4日 17時) (レス) id: b52810b84d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびちゃん | 作成日時:2017年8月16日 16時