( 続 ) - RAINY BLUE - season2

借り ページ27

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※この先は final mission のネタバレ含みます。

まだ映画を観ていない方は ご注意下さい！



…





私は気付いたら荷物を持って家を出ていて

広斗たちが居るはずの倉庫の方へとひたすら走った

車もない、バイクもない
ただひたすら 履き慣らしたスニーカーで

息を切らすほど走った





「 はぁ … はぁ … 体力付けなきゃ 、」





まだまだ何キロもあるのに

運動不足の私には キツイ道のりだ

この辺にタクシーなんてそうそう居ないし
自転車じゃあ こんな荷物運べない


どうしよう、なんて考えていると

バイクの集団が来て 私の前で停まったのだ






タケシ「 お前 … こんな所で何してる 」


「 え … あの、私 … 雨宮兄弟を 探してて 」





無我夢中で走って来たのは 無名街の近くだった

ミリタリーファッションの集団が私を見つめて何やらヒソヒソ話している

確かこの人たちは、RUDE BOYS だ






タケシ「 雨宮 … ？もしかしてお前、噂の女か？」


「 まぁ… 一応？じゃ、急いでるので… また 」


ピー「 すごい荷物だけど、手伝おうか？」





手に持っていたのは 救急セットで

咄嗟に手に持ってきたのがソレで

あんな、派手なバトルするくらいだもん
きっと病院なんて行ってないだろうし






タケシ「 場所教えろ。乗せてってやる 」


「 この先の … 倉庫だけど 、いいの？ 」


タケシ「 雨宮には借りがある。乗れよ 」





…






バイクの後ろに乗るのも 慣れてきて

タケシの運転で 目的地の倉庫に着いた





「 あの、ありがとう … 」


タケシ「 お前、手当て出来るのか？」


「 一応 … 応急処置くらいなら 」


タケシ「 じゃ、今日の借りはいつか無名街で返してくれ。医者が居なくて困ってんだ 」







私は医者なんかじゃないけど
それで助かる人がいるのなら 好都合だ

私を倉庫で降ろすと タケシ達は何も言わずに去っていった


重たい扉開けて中に入ると

其処には4人が居て 知らない顔の男の人たち





九十九「 … おい、誰か来たぞ 」

雅貴「 A？どうして此処に … 」


「 電話越しに 誰かが撃たれたの聞いて … 」




ライダースから流れる血
痛そうに肩を押さえる男の人

多分 … いや間違いない。この人が西郷さんだ





広斗「 ほんとお前 … 馬鹿 」


「 ごめん … 居ても立っても居られなくて 」






広斗は救急セットをもう1人に渡すと

“ これで西郷を頼む ” と頼んだ






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