( 続 ) - RAINY BLUE - season2

目処 ページ22

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酔っ払いの広斗に抱かれてそのまま眠ってしまった私

目が覚めると上半身裸の広斗が私の横で寝転がっていた。
相変わらず寝顔は綺麗でちょっと羨ましいくらい





「 風邪惹いちゃうよ？」





身体に布団を掛けてやると、起きたのかモゾモゾし始めて しまいには私も布団と一緒に抱き締められる。いつものパターン






広斗「 ん … もう朝か 」






そっと広斗に口付けを落とせば、フッと微笑んで目を開ける。“ お前からして来るなんて珍し ” なんて

だってこうでもしなきゃ起きてくれないでしょ？





〜 ♫



突然鳴った広斗のスマホ
画面には「 古野 」と表示されていた

広斗はそれを見るなり “ 雅貴のヤツぜってー寝てんだろ ” なんて舌打ちをした







広斗「 … はい。あぁ、俺だけど 」





電話の向こうからは甲高い女の人の声が聞こえて来る。古野サン … か

なんか何処かで聞いた様な名前だな
雅貴に電話したけど繋がらないから広斗にかけて来たって感じだな






広斗「 ん、分かった。雅貴に伝えとく … 悪りぃな、わざわざ 」


「 … だれ？」






広斗が珍しく まともに会話してるもんだからちょっと気になってつい声に出してしまった

私の声が古野サンにも聞こえたのか “ なにー？今の彼女ー？”

なんて冷やかす様な声が聞こえてくる。
なんか妙に仲良くない … ？なんてちょっとだけ嫉妬してみる






広斗「 っるせーな、そーだよ。じゃあ … また連絡すっから 」






…




広斗は電話を切ると、雅貴を叩き起こして “ 古野から連絡あったぞ ” なんて伝えていた

やっぱり雅貴にも用事があったんじゃん。







広斗「 何、妬いてんの 」


「 べつに。誰かなぁと思っただけ 」



広斗「 ふは、素直じゃねーヤツ。USBの解析頼んでたヤツだよ、前に話したろ？」







… あぁ、どうりで。どっかで聞いた事ある名前だなと思ったよ

思い出した。確かノボルさんのバディって人か

古野サンから連絡があったって事は、やっぱり何か動きがあったって事かな






「 … 雅貴と、行くの？」


広斗「 あぁ、一応公表する準備は出来てる 」








後は琥珀さん達が日本に戻ってくるのを待つだけ

世間に九龍の悪事を晒す目処は立っているらしい






広斗「 心配すんな、大丈夫だから 」


「 ん … 分かってる 」







これから先、長い戦いになるだろうな

私がしっかり支えなきゃね







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