( 続 ) - RAINY BLUE - season2

お礼 ページ13

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イトカンからの家路をぶらぶらしていたら
こんなところに服屋なんてあった？ってくらいお洒落なお店を見つけた


いつもバイクの後ろに乗ってるから気がつかなかったみたい


ふとマネキンが来ていたライダースが気になった私は引寄せられる様に店に入った






… そういえば。広斗が私を助けてくれた時 腕を怪我したからライダースも擦り切れてたっけな

お財布と相談。たまたま給料も貰ったばかりだったから


広斗へのお礼＆プレゼントという事で1着購入








「 勢いで選んじゃったけど … 着てくれるかな 」







目に付いたライダースはポイントで星のマークが入っていて一目で気に入った私。

ついそれにしちゃったけど、広斗の好みに合わなかったらどうしよう



… そうなったら私が着ようかな






…







紙袋を持って帰ると、“ 何それ ”って秒で気づいちゃう広斗。

サプライズしようと思ったけど … 今ここで渡しちゃおう







「 これ … 遅くなっちゃったけど、私を助けてくれたお礼。 」


広斗「 え、俺にくれんの … ？」








中に何が入ってるかわからない広斗は紙袋を受け取ると、そっと袋を開けて中を覗いた

ライダースを手に取るとまじまじと見つめている







「 私の好みで選んじゃって … 気に入らなかったら、人にあげて？」



広斗「 … こんなの人にあげてたまるかよ 」






広斗はその新しいライダースに袖を通して試しに着てみると “ サイズもぴったりだな ”って嬉しそうに笑った

“ センスいいな、お前 ” なんて言ってくれて安心した







広斗「 Aからプレゼントなんて … すげえ嬉しい。 何も返してやれなくて御免な 」


「 充分だよ？あの時来てくれなかったら … 私 」








あの時、雅貴と広斗が来てくれなかったらホントにどうなっていたかわからない

私の無用心のせいでコブラまで戦わせて … 無駄に怪我をさせてしまったと今でも後悔する







広斗「 お前は … 俺が守るから 」







新しいライダースはちょっと革の匂いがして、固くて。

そんな彼に抱き締められると一気に安心する

動くたびにミシミシ言うけどそんなの気にしない











「 約束 … してくれる？」


臣「 教会で誓ったろ。忘れた？」



「 忘れてなんかないよ、今でも昨日の事みたいに覚えてるの 」










私はこの街で皆と、広斗と共に過ごしたいって思うから


ずっと 側に居させてください









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