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私は空気を変えようと
『晩御飯とかどうしますか？』
と聞く。
江口「あー・・・デリバリー頼む？」
『でもいいですし、私何か買ってから行きましょうか？お酒いりますよね？』
江口「それはいる」
そんな風に話しているうちに、なんとなくいつもの雰囲気に戻る。そして『また家を出るときに連絡します』と言って、私たちは別れた。
＊＊＊
『お邪魔しまーす・・・』
おずおずと拓也さんの家に入る。私は思わず
『思ってたより片付いてる・・・』
と呟く。
江口「失礼な。俺だって片付けくらいできます。あ、そっちの扉は開けないで」
最後の一言に笑ってしまう。もともと掃除が苦手な先輩だ。どうやら空き部屋に物を押し込んだらしい。
『了解です(笑)買ってきたお酒、冷蔵庫入れていいですか？』
江口「あ、貰う貰う」
結局、夕食には私が好きなお惣菜屋さんで適当にお酒にも合いそうなものを何品か買ってきた。お惣菜の入った袋とお酒の入った袋を拓也さんに渡して、私は自分の荷物を降ろす。そこでテレビ台に置かれているDVDのタイトルが目に入った。思わず手に取る。
『これ・・・』
台所から戻ってきた拓也さんがそれを後ろから覗いて
江口「懐かしいでしょ」
と言った。それは「星たちの琴歌」というアニメのDVDだった。私が拓也さんと初めて共演した作品だ。当時、拓也さんは既に人気を得ており、初共演だと言うのに私はそんな拓也さんの相方に抜擢されたのだ。すごくプレッシャーを感じていた私は、アフレコが終わるといつも拓也さんに飲みに連れて行ってもらい、キャラクターについて相談していた。
江口「観る？」
『観ます』
即答だった。
江口「ライブDVDもあるよ」
『それは私が恥ずか死ぬのでやめましょう』
そう答えると拓也さんはいひひと楽しそうに笑う。「星たちの琴歌」のライブはいろんな意味で私にとって忘れられないイベントだったのだ。
『そもそもあの時は、拓也さんがめちゃくちゃミコトの顔になったのがいけないんですよ』
江口「俺のせいなの？俺はAに乗せられただけだと思うけど」
『そうなんですか？！』
それは初耳だった。
江口「なんて言うか・・・なんか降りてきてたよね」
『きてましたね・・・』
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ちとせまる(プロフ) - サチさん» サチ様 コメントありがとうございます。励みになります。亀更新ではありますが、また読んでいただけたら幸いです！ (2020年5月30日 11時) (
レス) id: 522d20a6cd (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 初めてコメントします。楽しく読ませて頂いてます。続きも楽しみにしてます(^^)頑張って下さいね！ (2020年5月28日 21時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
ちとせまる(プロフ) - 七海さん» 七海様 コメントありがとうございます。なんと！作者が忘れておりました(汗)瀬戸ちゃんごめん・・・。 (2020年3月9日 14時) (レス) id: 522d20a6cd (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 今日たまたま見始めたら夢主ちゃんがお誕生日という奇跡！w全く関係ないけど、夢主ちゃんお誕生日おめでとう！w (2020年3月9日 10時) (レス) id: 9795adedef (このIDを非表示/違反報告)
りさち(プロフ) - ちとせまるさん» いくらでも待ちます！同じ良平さん推しなんですか？！良かったらボードに書き込みをしてきたのでそちらでぜひお話しましょう！よろしくお願いします！ (2020年2月1日 13時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせまる | 作成日時：2019年12月20日 14時
