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Aからは更に写真が送られてきた。
『Aさんたと奈央さんた』
江口「かっ！・・・・ゎぃぃ」
アプリで自分たちをサンタ姿に加工したらしい。思わず声が漏れた。
代永「江口くん、声出てる」
江口「ちょっと電話してきます」
僕は言いながら既に画面にAの番号を表示させていて、それに気づいている代永さんは呆れたように笑いながら、僕に手を振った。
電話をかけると、すぐにAの声が聞こえる。
『もしもーし？』
江口「酔ってる？(笑)」
『いい感じに酔ってますねー(笑)』
一緒にいるのが奈央ちゃんだからか、いつもよりAの声はリラックスしている。
『どうしたんですか？』
そう聞かれて、自分が何も考えずにただ写真のAが可愛かった衝動だけで電話してしまったことに気づいた。言い訳を考えてみるけれど、上手い言葉が見つからなくて「あ、いや・・・」ともこもごしていると
東山「もしもし江口さん？東山ですー」
と耳元で奈央ちゃんの声がした。どうやら奈央ちゃんがスマホを奪ったらしい。奈央ちゃんの後ろから『ちょっと奈央！』と怒っているAの声が聞こえる。
江口「お疲れ様」
東山「お疲れ様ですー。イブの夜にお電話だなんて、江口さんとAはどういう関係なんですかー？」
これは奈央ちゃんも酔ってるな。
江口「どういう関係だろうねぇ？」
東山「なんですかその返事。怪しいなぁ。ま、嬉しい報告をお待ちしていますよ。ふふふ」
江口「はいはい」
どこか楽しそうに、奈央ちゃんはAにスマホを返した。
『すいません。拓也さんはもうお家ですか？』
江口「いや、今仕事終わったところ」
『そうなんですか？お疲れ様です』
江口「ありがとう。ちょっと声聞きたかっただけだから、もう切るね」
『え？！』
Aは驚いた声を出したあと、小さく『なんかそういうの嬉しいです』と言った。
江口「パーティー邪魔しちゃってごめんね。おやすみ」
『おやすみなさい』
そうして電話を切ろうとしたところで、スマホから『あ』と聞こえた。慌てて、もう一度耳元に近づける。
『メリークリスマス』
きゅんとした。
江口「うん。メリークリスマス」
僕も同じように返すと、スマホの向こうでふふふ、とAは嬉しそうに笑った。
『失礼します』
Aマジ可愛い。電話を切って、僕はその場にしゃがみ込んだ。もちろんその姿は代永さんに見られ、散々からかわれることになる。
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ちとせまる(プロフ) - サチさん» サチ様 コメントありがとうございます。励みになります。亀更新ではありますが、また読んでいただけたら幸いです！ (2020年5月30日 11時) (
レス) id: 522d20a6cd (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 初めてコメントします。楽しく読ませて頂いてます。続きも楽しみにしてます(^^)頑張って下さいね！ (2020年5月28日 21時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
ちとせまる(プロフ) - 七海さん» 七海様 コメントありがとうございます。なんと！作者が忘れておりました(汗)瀬戸ちゃんごめん・・・。 (2020年3月9日 14時) (レス) id: 522d20a6cd (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 今日たまたま見始めたら夢主ちゃんがお誕生日という奇跡！w全く関係ないけど、夢主ちゃんお誕生日おめでとう！w (2020年3月9日 10時) (レス) id: 9795adedef (このIDを非表示/違反報告)
りさち(プロフ) - ちとせまるさん» いくらでも待ちます！同じ良平さん推しなんですか？！良かったらボードに書き込みをしてきたのでそちらでぜひお話しましょう！よろしくお願いします！ (2020年2月1日 13時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちとせまる | 作成日時：2019年12月20日 14時
