高校教師～Omi～4 (ページ7)

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二人で職員室に戻ったら、敬ちゃんがえっ？って驚いてた。

おまけに…

『早くない？』

この人も何を考えてんだか……

『敬ちゃん、うるさい！』

『あっ！そんな事言っちゃうの？
せっかく気を利かせてやったのに～(笑)』

余計なお世話だっつーの！

『それはどうも……』

なんか可愛げなくない？って臣先生に言ってて、臣先生はニヤニヤしてるだけ。

翌日からは通常通り、授業をして(臣先生が)小テストの採点をして……

『んー』

採点中に唸ってると、隣の臣先生がひょっこり覗き込んでくる。

近いって……(汗)
前では敬ちゃんがニヤニヤしてるし
やりづらい

けど、普通にしなきゃ

『佐野くん、小テストの点数が悪くて……』

ん？って個別の成績表を覗き込んで、臣先生が眉間に皺を寄せた。

『一回話してみるか……アイツ、何考えてるかわかんねぇとこあるし』

『そうですね』

帰りのSHRが終わる時

『佐野！お前このまま残ってろ！』

臣先生に言われて、佐野くんは露骨に嫌そうな顔をした。

さよーならーって生徒達が教室を出始めると、佐野君もしれっとカバンを掴んでる。

『佐野くん、臣先生待ってよ？』

そう声をかけると、不貞腐れた顔で、ドカッと椅子に座った。

『俺、なんもしてねぇじゃん。もっと他に注意しなくちゃいけない奴らいんじゃねぇの？』

なんもしなさすぎなんだって！

『まぁそうなんだけどさ……佐野くん、ダンス楽しい？』

途端に目をキラキラさせて、ダンスの事を楽しそうに話してくれた。

2/3ぐらいわかんなかったけど……

この半分でもいいから、学習に向けてくれたら……
きっと、もっと伸びるのに……