高校教師～Omi～4 (ページ47)

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１日１回は私をからかわなきゃいけないのか？

ちょっとムスッとして窓の外を見てたら、隆二さんのお店が見えてきた。

『ちゃんと連れて来たじゃん。美味いもん食って機嫌直せよ』

『隆二さんが作ってくれるやつだもん』

『予約したの俺だし』

『意地悪ばっかり』

二人で過ごす初めてのクリスマスなのに…

車をパーキングに停めて、さっさと降りちゃった臣先生。

いつもみたいに、ちょっとキスしてくれると思ってたんだけどな

ドアに手をかけたら急に外から開けられて、おっと！みたいな(笑)

『大丈夫？(笑)ほら、降りといで？』

臣先生が車の中を覗き込むように腰を屈めて……
チュッと触れるだけのキスをくれた。

『これで機嫌直して？』

うんって頷くと、私の手を取ってエスコートしてくれる。
すごくスマートなんだよね
憎たらしいぐらいに！

『いらっしゃいませ』

お仕事モードの隆二さんがお出迎えしてくれて、他のお客さんとは違うフロアっていうか、ドアを挟んだ反対側の奥まった席に案内された。

『なんでこんなとこ？』

『だってさ、誰かに見られるかもしんねぇじゃん。うち、個室とかねぇから』

さすが隆二さん！って、そんなに知らないけど。

隆二さんが奥に引っ込んで、お料理がくるまで臣先生とお喋り。

それから、とっても綺麗で美味しいお料理を堪能して、隆二さんって天才なんじゃないかなって臣先生に言ったら笑われた。

『隆二！これで……』

デザートを食べ終わったら、臣先生が指で小さく×印したの。

『どうして？美味しかったよ？』

私が言うと、臣先生は笑ってるし、隆二さんは
Aちゃん、可愛いすぎって奥に消えていった。

『さっきの、チェックの意味だから(笑)』

『チェック？』

『お会計のこと。ここ、テーブル会計だろ？』

だろ？って……前に連れてきてもらった時は、私がお手洗いに行ってる間にお支払い済んでたもん。

恥ずかしくてモジモジしちゃった。

ももさんは、お手伝いに来てなくて、お店も忙しそうだったから、食事が済んだらすぐに帰ったの。

『ゆっくり出来るし、ちょっと寄り道してから帰ろっか？』

うん！って元気にお返事したら、臣先生の大きな手が私の頭に乗っかった。