高校教師～Omi～4 (ページ45)

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終業式の日でも、運動部は部活がある。
顧問の先生は指導に行ってるから、私達文化部の顧問は、軽く掃除をしてから帰る。

さっき臣先生が

『今日は16時で終わらすからさ、俺ん家で待っててよ』

そう言って、こっそり家の鍵を渡してくれたの。

嬉しくて嬉しくて、ギューって握りしめてたら、臣先生が私の頭をサッと撫でてくれた。

急いで帰る支度をして、四角形に見つからないようにダッシュで学校を出た。

家に帰って、急いでお泊まりの用意をして、駅前のケーキ屋さんで予約してたケーキを受け取って、電車に乗ってニヤニヤしながら臣先生のマンションにやって来た。

『お邪魔しまーす』

小さく声をかけて中に入った。

相変わらず綺麗に片付けられた部屋。

勝手に冷蔵庫にケーキを入れて、ソファーに座った。

この部屋に来ると、臣先生はいつも魔王になっちゃうから、ゆっくりしたことないんだけど……

テレビの置かれた横に、立て掛けられてる色紙が目に入った。

『あ……あれって……』

手に取って見てみると、臣先生が実習に来てた時に、私達が渡したものだった。

『飾ってくれてたんだ……』

懐かしさにから、書かれたコメントを一つ一つ読んでいく。

一番隅っこに書かれた小さな字

【ありがとうございました高橋A】

可愛いげなさすぎ(苦笑)

もっと可愛い彼女にならなきゃなぁ

ぼんやり考えてると、うとうとしちゃってた。

ガチャンという玄関ドアの音で、ハッとして目が覚めた。

パタパタと走って玄関にお迎え。

『おかえりなさい！』

『ただいま(笑)』

臣先生に抱きついて、チュッ！

びっくりしちゃってる臣先生のカバンを受け取ったり
ちょっと新婚さん気分。

可愛く、可愛く……

今日はクリスマスイヴ