高校教師～Omi～4 (ページ43)

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二人で職員室に戻ると、四角形がニコニコして手振ってくるし、敬ちゃんはニヤニヤしてるし

まぁ、当然、四角形はスルーなんだけど

『敬ちゃん、キモい』

『おまっ！キモいはないでしょーよ
それにしても、なんですぐ仲直りしちゃうわけ？つまんねぇー(笑)』

『敬ちゃん、趣味悪いよ？』

『同感！』

敬ちゃんは下唇つきだしてぶーって言ってた。

可愛いけど、趣味悪いからね。

佐野くん用の冬休みのプリント用意したり
(特別扱いじゃなくて、お母様から直々にお願いされたから！)
成績表が間違ってないか確認したり

臣先生の部活が終わるまで待ってたり。

でもね、この待ってる時間が大変なの。
四角形はまだ顧問が決まってないから暇なわけ。
じゃあ帰ればいいのに、残ってんだよ。

臣先生も敬ちゃんも部活で居ないでしょ？

英語科準備室に居たら入ってきて困ったから、それからは書道室にいるの
鍵かけて(笑)

臣先生が鍵かけとけ！って言ったもん。

四角形のメンタルの強さ凄いよ。
ある意味尊敬する。

コンコンって書道室のドアがノックされて、そーっと近付いた。

『A？帰ろ？』

良かった……
臣先生だ

そっとドアを開けると、臣先生が待ってくれてた。

『四角形は？』

『アイツならアキラ先生と見回り』

『放課後、毎日見回っとけばいいのに……』

『それは可哀想だろ(笑)』

笑ってる臣先生と一緒に職員用の駐車場に行くと、ちょうど黒澤先生と四角形が戻ってきた。

『A先生帰るんですか？』

『……はい。お疲れ様でした』

『ちょっと待っててください。カバン取ってきます！』

『あ……』

四角形はバタバタ走って校舎に入って行った。

えー！どうすんのよ

『臣、A送ってやれよ。あとは俺がなんとかしとくわ』

やだ！黒澤先生素敵！！

『はい。じゃあ……お疲れ様でした』

澄ましてる臣先生に笑いそうになりながら車に乗り込んで、四角形が出てくる前に学校を後にした。

『なんか……将康が可哀想になってきたわ(笑)』

『ちょっと！』