高校教師～Omi～4 (ページ41)

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『A先生！』

『はい。なんですか？』

『今日、メシ行きませんか？』

『え？いや…今日はちょっと…』

八木先生が赴任して３日目
毎日誘ってくるの
敬ちゃんは、前の席でニヤニヤしてるだけだし

臣先生なんて、敬ちゃんとか佐野くんの時は、拗ねたりヤキモチ妬いてめんどくさかったくせに、今回は敬ちゃんと同じくニヤニヤしてるだけ。

『えー！A先生、いつも断るでしょー？
照れてるんですか？二人でメシ行くの(笑)』

コイツ、どんな思考回路してんだ。
ポジティブだな
あれ？嫌がられてるのかな？
とか思わないの？

『照れてはないです。二人で食事に行く必要性を感じないだけで……それに、成績表もつけなきゃだし……忙しいんで！』

『じゃあ、終業式の日なら大丈夫ですよね？
あっ！ちょうどイヴの日だし、デートにはもってこいの日ですね(笑)』

いや、しないから……
何を持ってくんだよ……

臣先生、助けて……

チラっと臣先生を見たけど、肩竦めて笑ってんの
ムカつく！

『予定あるんで！』

イライラする！

『将康、いい加減にしとけ！』

結局、私がイラついてるからって、敬ちゃんが八木先生に言ってくれて解放されたんだけど

『なに？好かれちゃったの？(笑)』

なんて隣から囁いてくるから、余計にムカつく。

『だいっきらい！』

『誰？将康？敬浩先生？』

あんただよっ！

『敬ちゃんは助けてくれたもん！』

『え？俺？またまた……好きでたまんないくせに(笑)』

もう知らない！

ガタンと席を立って職員室を出た。