高校教師～Omi～4 (ページ27)

今日:16 hit、昨日:3 hit、合計:331,832 hit

177 ページ27

ベッドの上。

もう何がなんだかわからない。
そんなの考える余裕もなくて、身体は小さく痙攣している。

『どうだった？』

臣先生は、私の横に寝転がり、優しく髪を撫でている。

さっきとはまるで別人。

感想なんて思いつかないし、ましてや口を開く体力すら奪われた。

なんとか視線だけを臣先生に向けた。

満足そうに笑って、私のおでこにキスを落とす。

『ちょっと休んだら送ってくわ』

もう泊まりたい
動けない

ほら！って渡してくれた水を喉を鳴らして飲み干した。

『泊まる？』

『朝、早めに帰って着替える。もう動けない』

『ふふっ(笑)ママに電話しとこうか？』

はぁ？
バカじゃないの？
なんて言うつもりよ！

『ん……自分でする』

よいっしょっと起き上がろうとしたけど、身体が言うこと聞いてくれなくて……

『カバンの中の携帯取ってください』

臣先生は、笑いながら携帯を渡してくれた。

真っ裸のままベッドの中から親に電話する事になるなんて思ってもみなかったよ。

『もしもし？ママ？ちょっと遅くなりそうだから、学校の近くに住んでる同僚の家に泊めてもらうね。朝、着替えにだけ戻る』

なんか言われる前に切っといた。

『シャワーする？歩けないなら連れてくけど(笑)？』

『……明日の朝にする。もう寝たい』

『ん。りょーかい。おやすみ』

ギュッと抱きしめられて、あっという間に眠りについた。