高校教師～Omi～4 (ページ25)

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やっぱり、ももに悪いからと、のらりくらりとかわしていた臣先生だけど、我慢の限界はすぐにやって来たようで

『来週の日曜、例の作戦決行な』

と、げんなりした顔で言ってきた。

いちいち相手にするからじゃん！
ってムカついてたけど、こうなると可哀想にも思えてくる。

『じゃあ、私も隆二さんとデートだ！』

元気付けるために言ったつもりだけど、魔王の気に触ったみたいでギロリと睨まれた。

怖っ！
肩を竦めると、それはそれは低い声で……
まるで地の底から響いてくるみたいな低音で

『どの口が言ってんの？』

ごめんなさいって言う前に荒々しく減らず口を塞がれた。

『っ！んっ……ちょっ……』

やめてって言おうとして少し開いた口に臣先生の舌がスルっと入ってきて、私の舌に絡みつく。

こうなると、私はもう魔王にされるがまま

いつもは優しくされるキスが、荒々しいものに変わっただけなのに、私の心臓は壊れそうなぐらい早鐘を打つ。

『ったく！人の気も知らねぇでムカつくわ。
覚悟しとけよ！！』

やっと離れた唇から俺様発言が放たれ、車は自宅とは逆方向に走り出した。

着いた先は臣先生のマンションで、きつく手首を持たれたままエレベーターに乗せられ、また噛みつくようにキスされる。
もう頭の中ふわふわで、付いていくのに必死だった。
魔王に対抗出来るはずなんてなくて、エレベーターを降りる頃には既に放心状態の私。

抱えられるように部屋に入ると、シャワーとかそういうのぶっ飛ばしてベッドに倒された。

『待って待って！』

ようやく我に返ってストップをかけるけど、既にベルトに手をかけている臣先生に肩をトンっ！と突かれてベッドに逆戻り。

私に跨がって、ニヤっと笑った臣先生が恐ろしい事を言った。

『行ったことない世界に連れてってやる』

ゾッとしたのと同時に、お腹の奥がキュンとなった。