高校教師～Omi～4 (ページ24)

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やっぱり毎日、休み時間の度に、臣先生のところに来ていろいろ話していく山根さんを、敬ちゃんと二人で苦笑いで見てる。

『でね、臣先生のお友達の奥様を貸してもらって、デートしてるとこ見せるんだって！』

私が先日の隆二さんの計画を敬ちゃんに話すと、敬ちゃんはケラケラ笑ってそんなんで大丈夫かよって言ってた。

あの日、隆二さんのお店で、ご予約のお客様がはけた後、隆二さんもテーブルに着いて作戦会議をしたの。

『言っても聞かねぇなら、見せるしかないでしょーよ』

『だから！俺とAが付き合ってる事がバレたら、次の異動でどっちか飛ばされるんだって！』

『誰がバカ正直にAちゃんとデートしろっつったんだよ』

『『は？』』

教職者は頭が固ぇな(笑)

隆二さんはニンマリ笑った。

『もも、貸してやる！臣もももなら気を遣うこともねぇだろ』

もも？モモ？桃？MOMO？

『いや……それは、ももちゃんに悪いし』

『大丈夫！アイツこういうの好きだから(笑)』

『あの……もも…さんって？』

『あぁ、隆二の嫁さん。で、俺らの同級生』

あ……え？

『ご結婚されてたんですか……』

『そうなんだよー、ごめんねAちゃん(笑)』

謝られる意味が分かりませんけども(苦笑)

苦笑いしてると、臣先生が隆二さんの頭をひっぱたいてた。

『でも！』

隆二さんは、いきなり手をパーにして臣先生の前に出した。

『なんだよ』

『臣がももに変なことしないように付いていく！』

『はいっ！じゃあ私も、臣先生が変なことしないように付いていく！』

『なんで俺限定なんだよ』

臣先生はちょっと苦笑い。

『……という事で、次誘われたら、彼女とデートだからって言えよ。で、そこのショッピングモールの名前言っときゃ絶対見に来る！』

『めんどくせぇ』

『嫌なら毎日休み時間の度に誘われときゃいいじゃん』

『Aちゃんも臣に似てドS？(笑)』

『いやいや、私ここまでじゃないですって(笑)』

臣先生は、私と隆二さんの会話をため息をついて聞いていた。