高校教師～Omi～4 (ページ21)

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『敬ちゃん、ちょっと外に出て』

『は？なんで？』

『いいから、外出てってば』

敬ちゃんは、なんだよってぶつぶつ言いながらドアの外に……
出る前に振り返って

『見張っててやるからな(笑)』

『ありがと、でも覗かないでね』

大きな声で笑って出てくれた敬ちゃんを確認して臣先生を見つめる。

『ん？どした？』

『ギュッてして……』

『ふふ(笑)いいよ。おいで』

両手を広げてくれた臣先生の腕の中にすっぽり収まった。

『ダメだね。やっぱりヤキモチ妬いちゃう』

『ん。可愛いから大丈夫』

『んもぅ……』

チラっと臣先生を見ると、優しく笑ってくれて、ゆっくり近付いてきた。

『ギュッしたご褒美にチュッてしていい？』

『それは……ダメだと思う』

『……………………』

怒っちゃうかな？って思ってたら、ほんとにチュッて触れるだけのキスをくれた。

『はーい！そこまでー』

ガラッとドアを開けた敬ちゃんが入って来て、慌てて臣先生から離れた。

『お前ら、仲良いのはいいことだけど、ここ職場な？』

『見てたの？』

『うん、見てた。何かおっ始めたら止めなきゃと思って……(笑)』

『『趣味悪っ！』』

『なんでだよ！どっちか飛ばされるよりマシでしょーよ』

うん。そうだよね。

敬ちゃんの言うとおり
ここ、職場。

これからは自重しよう。