高校教師～Omi～4 (ページ19)

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昨日と同じように、窓際の席に座った山根さん

『山根さん、一人で離れて座らないでこっち来て？』

『……私、ここがいいです』

私を見る目が真っ直ぐで挑戦的で……
だけど、目を逸らすわけにいかない。

『そう……じゃあ質問があったら呼んでね』

さて、佐野くんは……

『こら！佐野っ！寝るな！』

一番後ろの席で机に突っ伏してた(笑)

『だりぃ～』

『ダンスのフリ覚えるのと一緒だと思えばいいじゃん！』

『全然ちげぇよ(笑)』

そ？

首を傾げて笑うと佐野くんはちょっと目を見開いた。

窓際から感じる痛い視線。
見ると、山根さんが私を見て不敵に笑った。

なんなんだ。

やっと臣先生が来てくれて、ちゃんと座ってる佐野くんを確認して私に笑いかけてくれた。

『はい。復習プリント持ってきました。
わからないとこがあったら聞いてくれていいけど、とりあえず自分で頑張ってみて』

臣先生がプリントを配り出すと、早速声をかけてる山根さん

『臣先生……あの……』

『ん？あー山根さん、皆と一緒のとこに座ろっか？そっちまで行くのダルい』

いやいやいや、ダルいとか言っちゃダメでしょ山根さん、あそこがいいって言ってたし……

と、思ってたら、カバンを持って移動してる山根さんを見てムカついた。

なんなんだコイツ

それから、臣先生が佐野くんにほぼ付きっきりだったから、山根さんはいつの間にか帰ってしまってた。

担任じゃないから、こんな時じゃないと話せないのは分かるけど……
ちょっと目に余る。

ヤキモチが半分くらい入ってるけどね。

『これ、家でやって明日持ってこいよ。
持って来なかったら一緒に取りに行くからな！』

臣先生が佐野くんに言ってるの聞いて、他の生徒も笑ってるし(笑)

笑ってないの佐野くんだけ……

テストまで、毎日こんな感じで、佐野くんと臣先生にハラハラしたり、山根さんからの痛い視線を感じて過ごした。