高校教師～Omi～4 (ページ18)

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翌日、重たい腰と一緒に出勤。

職員室でストレッチしてたら、臣先生がニヤニヤするし、それを見て敬ちゃんもニヤニヤするし
変態！

朝のSHRをするために教室に向かってる時

『腰、怠いの？』

『……うん』

『まぁ……だろうな(笑)』

『誰のせいよ』

隣を歩く臣先生は肩を竦めて俺？だって
他に誰がいんのよ！

『おはようございます』

『１学期の期末考査で各教科60点未満の生徒は放課後の勉強会に参加するように！以上！』

臣先生の視線の先にいる佐野くんは、そんなのお構い無しで外を見てる。

『アイツ……ナメやがって』

臣先生がぶちギレる前に止めないと……

『佐野くんには帰りのSHRが終わる頃に声かけます』

『お前は引っ込んでろ！』

あ…
なんか逆効果だった

ごめんね、佐野くん

相変わらず授業中も外を見てる佐野くんと、それを見てイライラを募らせてる臣先生
二人を交互に見てハラハラしてる私。

案の定、帰りのSHRで臣先生の怒声が響いた。

『佐野っ！お前、ちょっと来いっ！』

他の生徒は、あーぁって顔してて、私は慌てて皆に声をかけた。

『はい、今日はこれで終わります。
朝、登坂先生が仰られたように勉強会に参加してください。』

ぞろぞろと教室を出ていく生徒を見送って廊下に出たら、怒りまくってる臣先生をうっとり見てる山根さんが居た。

この子、今日も残んのか……

『はーい、英語の勉強会に参加する人は入って待ってて？プリント取ってきまーす』

準備室に行こうとしたら臣先生に呼び止められた。

『A、お前はコイツ見張ってろ！俺が行ってくる』

コイツ呼ばわりされた佐野くんは、不貞腐れた顔をして乱暴に教室に入った。

私も慌てて後を追う。