高校教師～Omi～ 2 (ページ43)

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剛典

ド○○キしながら告白して、Aと付き合いはじめた。

自分で言うのも気がひけるけど、学内人気No.1で他校にも名前を轟かす俺と付き合ってもAは今までと変わらなかった。

誰もが振り返るほどの美人ではないが、可愛らしい顔をしてるし、なにより弾けるような笑顔が一番可愛いと思った。

俺はコイツとずっと一緒にいたい。

だから、将来のことも考えて大手の商社にエントリーして厳しい就活戦争に打ち勝った。

Aは教師になりたいと言ってたし、俺もAの夢が叶えばいいと思っていた。
Aが教育実習に行くまでは…

付き合いはじめて４年目の初夏、Aの教育実習がはじまった。

ビックリするぐらい早い時間に家を出なきゃいけないし、帰りはいつも遅くて…
こんなんで身体がもつのか心配だったし、なにより結婚したらどうなるんだろうと思った。

俺と同じようなサラリーマンの親父と、いつも家中ピカピカに磨いて、親父や家族のために家事をしてくれてた専業主婦のお袋。

親父はお袋に感謝していたし、お袋も親父に感謝していた。お互いを大切にしている夫婦が俺には当たり前だったし、俺もそうなりたいと思っていたのに…

疲れて帰ってきても、Aがまだのことなんてしょっちゅうかもしれない。

俺の理想の未来がグラグラと揺るぎはじめた。