高校教師～Omi～ 2 (ページ34)

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敬ちゃんと約束通り飲みに来た。

『１ヶ月、あっという間だったな』

ビールのジョッキをカチンと合わせて乾杯をした。

『どうだった？実習。』

『んー？やっと終わったって感じかな？
やっぱり教えるって難しいね。』

『くじけちゃった？』

『ううん！その逆！分かりやすいようにって工夫して、生徒が理解してくれたらスゴい嬉しいもん！』

そっか(笑)って敬ちゃんが笑って嬉しそうに私の頭を撫でまわした。

『ちょっと！犬じゃないってば！』

『ハハハ(笑)Aは可愛いな』

『もー、なにー(笑)？』

二人でじゃれ合いながら飲んで、代行を頼んだ敬ちゃんの車に便乗して送ってもらった。

『A 皆に言われてイヤになってるかもしんないけど、頑張れ！何かわかんない事があったり、不安に思う事があったらいつでも連絡してこい！結果も…な？』

『うん！敬ちゃんほんとに心配性だね。全然変わってない(笑)そういうとこも大好きだよ！またちょくちょく連絡するね？』

一歩前に出た敬ちゃんを見上げると、ふんわり抱きしめられた。

『敬ちゃん…？』

『合格するように……おまじない』

『ありがと』

そっと敬ちゃんの背中に腕をまわして目を閉じた。

『なんか……受かる気がしてきた(笑)』

『そ？毎日する？』

『ばか(笑)』

私達は笑って再会を約束した。