高校教師～Omi～ 2 (ページ32)

今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:371,030 hit

082 ページ32

『敬浩先生、ズルくないっすか？自分だけ…』

『臣ちゃん、お前もまだまだ若いねー(笑)
今までの付き合い方の違いだっての』

『ガンガンいってますよね？』

『俺達はあれがフツーなの。お前と俺とじゃ態度も違うっしょ？それが答え！以上！』

準備室から聞こえる会話に、入っていいものかどうか躊躇する。

『あれ？A先生入んないの？』

背後から声を掛けられて、肩がビクン！と跳ね上がった。

真後ろにケンチ先生が怪訝な顔をして立ってた。

『なんかお取り込み中みたいなんで(苦笑)』

『アイツらの話に中身なんてねぇよ(笑)』

ケンチ先生は躊躇う事なくガラッとドアを開けてズカズカと入って行った。

ハート強すぎだろ(笑)

一呼吸おいてさっと室内に滑り込んだ。

『A！こっち来い』

目敏い敬ちゃんに呼ばれてそっと近付いたんだけど、登坂先生はくるっと自分の机に向かって作業し始めた。

なんかね、そういう態度とられると寂しいじゃん。

『A？眉毛下がってるぞ？なんかあったか？』

敬ちゃんが心配してくれるけど、言える話でもないからフルフルと首を横に振った。

こうして複雑な気持ちのまま、私の実習は過ぎていった。