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私のアパートがある駅の1つ隣の駅。

この辺りでは一番の賑わいなんだ。






コインパーキングに車を停めて、敬ちゃんお勧めの居酒屋さんに向かった。





3人で歩いていると、向かいから歩いてきたキレイな女性がピタッと立ち止まった。




『あれ?臣?』






『おぉ!千尋 今帰り?』






この時 敬ちゃんがこっそり 臣の彼女 って教えてくれた。





キレイでスタイルよくて、とってもお似合い。






『敬浩先生、お久しぶりです。お元気ですか?』




そして気配りバッチリ。
大人の女性。





その千尋さんが私にチラッと視線を移した。





『あぁ、この子は高橋さんっていってうちの学校の卒業生で教育実習生なんだ。俺が実習行ってた時にいた子。』






登坂先生がそう言ったら、千尋さんの目が一瞬、ほんとに一瞬だけ私を刺すように鋭くなった。






『そうなんだ!頑張ってね』







さっきの視線は見間違えかなって思うぐらいキレイな笑顔で私を見てた。






『千尋ちゃんも一緒にどう?』






敬ちゃん、なんで誘ってんのよ







『いえ、私は……お邪魔でしょ?』







千尋さんは私が断らないと分かっていて私を見ている。







『いえ、是非……』







『敬浩先生、千尋の事好きだもんね(笑)俺のだけど……(笑)』






俺の……





分かってるけどいい気しない。







それじゃって、結局千尋さんも一緒に行く事になって、登坂先生と並んで座る千尋さんが目の前にいる。






とりあえずのビールで乾杯して、思い出話に花を咲かせて結構飲んでいた時、千尋さんがパンっ!と手を叩いた。






『あー!思い出した。高橋さんって、臣が実習の時に点数稼ぎで補習してた子?だよね?』






点数……稼ぎ?







ポカンと千尋さんを見ていると登坂先生が慌ててた。






『お前!何言ってんだよ!俺 そんな事言ってねぇじゃん!お前、飲み過ぎ!高橋さん、違うからね?』






『そう?落ちこぼれの面倒みてたら好印象っしょ(笑)って言ってなかった?』






だから、あなたには興味ないのよ




千尋さんが身体全部で私に話しかけてきた。





『へぇー、そうだったんですね。点数稼ぎでもなんでも、勉強教えてくれた事には変わりないんで感謝してます。それにしても、そういうのって関係あるんですか?私もしてみよっかな?(笑)』






精一杯の強がり






その時、私の携帯が着信を知らせた。

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作者名:花梨 | 作成日時:2017年11月20日 21時

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