高校教師～Omi～ 2 (ページ2)

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『今日は良いことあるよ！朝から岩田さん見れたもん』

珠美ちゃんはゆるっゆるの顔で、立ち去っていく岩田さんの後ろ姿に釘付け(笑)

『いやー、今日の運をさっきので使い果たしたかもよ？』

『もぅ！(笑)Aはどうしてそんな冷静なのよ！』

どうしてって言われても…

あの人を見かけて、良いことあったー！って事ないから(笑)

珠ちゃんは、今までの私の友達にはいなかったタイプ。
ちっちゃな事でも大騒ぎしちゃうんだ。
そういうとこ、可愛いなって思う。

その珠ちゃんに誘われて、バイトのない日にダンスサークルを見学に行った。

『あっ！いたいた』

珠ちゃんは、岩田さんセンサーがついていて、どんなに遠くに居ても、岩田さんを見つけちゃうの。

『ねぇ、コレが目的だったりする？』

『へ？へへへ(笑)』

『珠ちゃん彼氏いるじゃん(笑)』

珠ちゃんは「それとこれとは別！岩田さんは別腹！」って笑ってた。

『君たち、見学？入るの？』

背後から声を掛けられてギョッと振り返った私と、岩田さんを見たまま「見学でーす」と答えた珠ちゃん。

その様子を見て声を掛けてくれた人は苦笑い。

『あー、ガンさんの見学か(苦笑)』

『ガンさん？』

なんだそれって思ってたら、隣の珠ちゃんが私の腕をバシバシ叩いてきた。

『痛いって珠ちゃん！』

『ヤバいってA！』

なにがだよ？

珠ちゃんの視線を辿ると、岩田さんが爽やかスマイル120%でこっちに歩いてきてた。