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翌日
相変わらず正門で頑張ってる直人くん
『あっ!A、昨日の授業サボりだろ!!』
『はいはい。○○ド何周?放課後は忙しいから昼休み走っとくよ』
適当に答えて、春ちゃんと合流して教室に入った。
『春眠 暁を覚えず……』
もう5月だけどねー
ボソッと呟いて、机に突っ伏して目を閉じる。
昨日、遅くまで頑張ったから眠かったんだ。
コンコンと机を叩かれて目を開けた。
『A、お前いい加減にしろよ』
いつもと違う 本気で怒ってる敬ちゃんが立ってた。
やばっ!
『今日は絶対残れよ!』
昨日もいたわ……
チラッと登坂先生を見たけど、クールな顔して立ってるだけだった。
まぁ、私が勝手に遅くまで宿題やってただけだから、登坂先生は関係ないんだけど
どうしてか分かんないけど
すごーく寂しかった。
昼休み、ジャージに着替えようとしてると直人くんがやって来て「走れとか言ってないから!次の授業はちゃんと出なさい」って先生みたいな事言って出てった。(間違いなく先生なんだけど)
帰りのSHRが終わって春ちゃんが「帰ろー」って迎えに来てくれたんだけど
『今回マジでヤバそうだから残ってる』
「待ってよっか?」って言ってくれたけど、登坂先生との補習もあるし、適当に理由をつけて帰ってもらったんだ。
待つこと20分ぐらい?
『おっ!ちゃんと残ってんじゃん。めずらしー(笑)』
敬ちゃんがいつもの軽い調子で入ってきた。
『敬ちゃんが残れっつったじゃん。』
『Aさ、なんかあったの?1年の時はそんなじゃなかったじゃん』
敬ちゃんは1年の時も担任だったから、私のことよく知ってるんだよね。
『なんもないよ。つまんないだけ』
『そっか……』
敬ちゃんは黙って私の頭を撫でてた。
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作者名:花梨 | 作成日時:2017年10月18日 6時