HiGH&LOW 〈花屋の女の子〉 (ページ6)

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ナオミside

いつも通りスーパーに行って材料を買った帰り道。

いつもなら、片手で足りるはずの量が今日は両手でないと持てないほどだった。

新作を作ろうと思って買いすぎたな…ちょっと重い。

そう思っていたら、いきなり知らない奴に声をかけられた。誰コイツ？見たことない顔だなと思って見ていると急に慌てて喋りはじめた。

(なにこの子笑、可愛い笑)

話しかけてきた女の子はAっていうらしい。

せっかく荷物を持ってくれるって言うんだし持ってもらおう、と思い一緒に運んでもらった。

店に着いて買ってきたもんを片付けていたらAが話しかけてきた。どうやらシャンデリアを気に入ったっぽい。

内心少し嬉しかった。そう思っていたら、Aのお腹の音がなった。まだ昼飯を食べてなかったらしい。そりゃ引っ越してきてばっかでここらへんの地図を知ってるわけないか。

荷物を運んでもらったお礼とこの町に引っ越してきた歓迎も込めてご飯をご馳走しようと思った。

作りながらAに年を聞いてみると同い年だった。なら敬語をやめて、さん付けもいらない、せっかく出来た女友達なんだからもっと仲良くなりたい。
ここら辺あんま女の子いないし。

一瞬ピンクの集団を思い出したがすぐにやめた。
Aみたいな可愛い＋天然系みたいな子はあのピンクの集団にはいない。

出来たオムライスを目の前に出す。
食べようとAがスプーンを持った瞬間、

カランカラン

あいつらが帰ってきた。