HiGH&LOW 〈花屋の女の子〉 (ページ5)

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話しながら歩いているといつのまにか着いていたらしい。看板を見ると〈ITOKAN〉と書いてあった。中に入るとナオミさんはカウンターの裏にいて買ってきた物を片付けていた。

ナ「あ、ここに置いて！」

ナオミさんに言われたところに荷物を置いて店の中を見渡す。
入った瞬間から気になっていたシャンデリア？みたいな物をじぃっと見つめる。

「ナオミさん、これシャンデリアですか？」

ナ「ん？そう！ビン集めて作ったオリジナル」

「すごいですね！もしかして、ここにあるもの全部手作りですか？」

ナ「そーだよ、知り合いと一緒にこの店作ったんだ。」

ナオミさんの話を聞いたあとにもう一度店の中を見渡した。よく見てみるとどれも手作り感があるものばかりだった。

夢中になって見ていると「ぐぅぅぅ」という音がした。

ナ「なに昼食べてないの？笑」

「はい、外で食べようと思っていたんですけど、まだここらへんよく分からなくて…」

Aはお腹が鳴ったことが恥ずかしくて顔が真っ赤になった。

ナ「じゃあ、うちの食ってけ！荷物運んでもらったお礼もかねて」

「ありがとうございます！おススメはなんですか？」

私はカウンター席に座りながら聞いた。

ナオミさんは、にやっと笑いながら「オムライス」と言った。

「じゃあ、それでお願いします。」

ナ「ん、ちょっと待ってな」

ナオミさんはそう言うと料理にとりかかった。

ご飯ができるまでナオミさんの作り姿を見ていると、

ナ「ね、年いくつ？」

「21です。」

ナ「同い年じゃん笑、な、敬語やめて、さん付けも。」

「わかり…分かった！」

私は敬語で話しそうになるとナオミさん…ナオミが睨んできたので慌てて直した。
ナオミはクスクスと笑うとまた料理にとりかかった。

それからもしばらく話しているといい匂いがしてきた。

ナ「はい、ムゲンオムライス」

「わぁ～、おいしそう！」

目の前に出されたオムライス。
私は食べようと思いスプーンを持つと、

カランカラン

扉の開いた音がした。