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正直、女に何かを断られたことなんて滅多にねぇから珍しいと思った。今まで見てきた女は自分からすり寄ってくる奴ばっかだったからだ。
それより、
広「立てねぇくせに何言ってんだよ」
俺は女を抱き上げてバイクに向かった。チハルとか言うやつは俺が送るのに安心したのか帰っていった。
沈黙が流れる中それを破ったのは俺。
名前を聞いた、女は水瀬A。
俺の名前を知ってるみたいで雨宮さんって呼んできた。確かにさっきあいつらが呼んでもんな笑
腕の中から視線を感じて下を見ると、俺の顔を見て顔を赤くさせたA
なんか可愛いなって思った。
バイクに乗せながら名前を呼ばせたくて催促する。
「広斗さん」
って呼んできた。
……なんか気にくわねぇ
さんをやめさせてもう一度催促する
「広斗」
思わず顔を背ける
思った以上になんか照れる……
俺はバイクに跨りAの腕を自分の腹に回す。
広「しっかり掴まってろ」
Aの腕にぎゅっと力が入ったのを確認するとバイクを走らせた。
走りながら家の道順を案内してもらった。
「ありがとうございました」
花屋の前で降ろすとヨタヨタと歩きながら中に入っていった。
バイクに乗りながら頭んなかでAの声が流れる
自分の口角がふっと上がるのが分かる。
家に着くと雅貴が玄関にいてごちゃごちゃなんか言ってきた。
めんどくせぇな〜〜
せっかく気分良かったのに邪魔すんなよ
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作者名:ぷーちゃん | 作成日時:2017年12月7日 22時