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後ろから足音が聞こえた。振り向くと鬼邪高の人達だった。
男1「チハル〜、やっと見つけた」
男2「良い女連れてんじゃん！」
男3「こんな時に女連れか？良いご身分だな」
「きゃあっ！」
男2人に腕を掴まれた。
チ「その人を離せ！」
男1「お前は俺らと遊ぶんだよ」
男達はチハルと自販機を囲むように輪になる。
男2「じゃあ嬢ちゃんは俺らと2人で遊ぼ〜？ヒハッハッハ」
今すぐにでもこの人達の腕を払って逃げ出したい。でも、ここで鬼邪高との火種を作りたくなくて手が出せない。それはチハルくんも同じようで悔しそうな顔をしている。
男2「じゃあ行こ〜」
男3「楽しもうね〜」
「ちょっ…やだっ！……やめてください！」
チ「おい！そいつ離せよ！」
男2人に腕を引っ張られては抵抗のしようがない。どうしようもないのかと思っていると、
？「あ、俺」
電話をしながら、ドンッと私を掴んでいた男とチハルくんを囲んでいた男にぶつかってそのまま自販機の前に立つ。
？「今？山王、俺」
誰？
男2「おい！」
男4「お前！」
自販機にお金を入れていると男4の人が電話をしたままの人の肩を掴む。
その瞬間胸ぐらを掴まれてゴミ箱に投げ込まれる。
男2「てめぇ！」
襲いかかってくる男2を電話をしたまま呆気なく倒す謎の男。
私とチハルくんはただ呆然とする。
？「また電話するわ」
そう言って電話を切る。
男1「こいつ！雨宮兄弟の広斗(ヒロト)！」
男5「伝説がそのまま現れた」
一瞬こっちを見た雨宮さんと目が合う。
まだ、立っている人たちは雨宮さんに殴りかかる。私を掴んでいた男も私を地面に投げ捨て殴りかかった。
ドカッ！ドス！バキッ！
容赦のない攻撃。
男達はよろつきながら逃げ去って行き、周りを見ると立っているのは雨宮さんとチハルくんだけになっていた。
私は地面に投げ捨てられたままの状態で座っていた。
チ「……はっ！、A大丈夫か？！」
チハルくんは座ったままの私に気づいて近づいてきた。
「う、うん！大丈夫！」
ズキンッ！
「！、痛ったぁ……っ」
どうやら地面に投げ捨てられたときに足を捻ったみたいだった。
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作者名：ぷーちゃん | 作成日時：2017年12月7日 22時
