HiGH&LOW 〈花屋の女の子〉 (ページ18)

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チ「コブラってこのコブラツイストしてる人ですか？」

チハルはコブラツイストをしている人を見ながら聞いた。

ヤ「あぁ、山王連合会の頭」

チ「頭！？でもなんでコブラツイスト…？」

どうやら猪木さんが大好きですごく尊敬しているらしい。小さい頃からコブラツイストをしていて、ついたあだ名が

コブラ……笑、コブラさんの名前の由来を知ってしまった。

チ「この人は？」

チハルくんはコブラさんの横にいる人を聞いた。私も見たことがなかったので気になっていた。

ヤ「そいつぁノボル」

チ「この人も山王連合会？」

ヤ「………まあな。」

私にはヤマトさんの顔が悲しそうに見えた。

ヤ「どんな事情があろうともむこうにとってもうちにとってもお前は鬼邪高の人間だ、SWORDにもルールがある。それを破れば均衡が崩れて大抗争だ……、嫌だから他に入るとかそんな簡単な話じゃないって分かってんだろ。」

私は自分の楽観的な考えを悔やんだ。SWORDの均衡、皆これを守ろうとしている。チハルくんを入れることで小さな火種になるかもしれないんだ……。

チ「お願いします！」

ヤ「……………」

チ「……分かった、仕方なっす」

ヤマトさんはなにか思いつめた顔をしている。きっと過去になにか悲しいことがあったんだと思う。私がお母さんが死んじゃった時と同じ顔をしているから……。

チハルくんはGARAGEを出ようと進む。

ヤ「～～～っあ～もうめんどくせぇ！分かったよ！」

ヤマトさんは何かをふっきったような顔をしてチハルくんを見た。

ヤ「明日仲間に合わしてやるよ」

チ「あ、あざっす！」

ヤマトさんはチハルくんを見たまま言う。

ヤ「でもよ、俺らんところに来たからって何も変わるわけじゃねぇぞ？誰かを頼って生きても問題はなんも解決しねぇんだ、お前の人生はさ、お前だけのもんだろ？……自分を信じて闘えよ」

私は2人を見ていることしかできなかった。
夜遅かったのでヤマトさんが私を歩いて送ってくれた。チハルくんも途中で別れた。

明日……チハルくんどうなるんだろう

私は明日のことが心配でしかなかった。