HiGH&LOW 〈花屋の女の子〉 (ページ15)

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ASAHINA GARAGEに行ってからバイクに興味を持った私。あの日からよく行くようになった。

ヤマトさんがバイクの修理をしている姿を椅子に座って見ていると、

ブロロロロオオオォォン

バイクの音がして外を見るとピンクの特攻服を着た人達と大人っぽい女性の人が歩いてきた。

女「ありがとね」

ピ「「「うっす！」」」

ヤ「ばばあ、今夜の晩飯何？」

ヤマトさんが女の人に夕飯のメニューを聞いていた。

ヤマトさんのお母さんなんだ～。綺麗な人。

ヤ母「ばばあじゃねぇわ！人の顔見たら飯、飯言いやがって～！」

ヤ「なんだと、散々息子に働かせといて！」

ヤ母「うるさい、お前の晩飯なんか抜きじゃ！」

そういうとヤマトさんのお母さんは階段を上って行った。

なんだかヤマトさんとヤマトさんのお母さんとのやり取りを見ているといいなぁって思っちゃうな。

母親を病気で亡くしているAは少し羨ましく思った。

まあ、ばばあはよくないと思うけど…笑

ヤ「また、パチンコ負けたのかよ」

ヤ母「うっせぇ！」

階段の上からヤマトさんのお母さんが叫ぶ。

ヤ「ばばあ！」

ヤ母「ガキ！」

まだ言い争いをしていると、

ピ「おい！てめぇ寿子(ヒサコ)先輩に向かって何言ってんだだよ！」

ピンクの特効服を着たショートカットの髪の人がヤマトにキレる。

ヤマトは「あ？」と言うと、

ピ「親にばばあとか言ってんじゃねぇよ！」

髪を縛っている別の女の人が言った。
続けて後ろの2人も「「言ってんじゃねぇよ！」」とキレる。

ヤ「分かったよ、悪かったよ」

ヤマトは気迫に押されたのか謝った。

「そうですよ、ヤマトさん。親にばばあなんて言ったら親不孝ですよ」

ヤ「はい、はい、Aも悪かったって」

ヤマトさんは小さくブツブツ言いながら座ってバイクの修理に戻った。

ふと、視線をずらすと女の子がヤマトさんの横顔を見ていた。

それに気づいたヤマトは「つーか、早く帰れよ！」と怒鳴った。

女の人は気づかれたことに目を泳がすと「はあ？つーか、客だよ！」と入り口の方を見ながら言った。