【HQ】君が傷に染みて (改訂版) (ページ49)

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どうして、今会ったばかりの人にそんな親身になれるんだろう。

弧「他人の方が話しやすいこともあるでしょ。」

黒「そうそう、赤葦のことはわかるから説明も早いしな。」

そう言って笑うクロさんと、座り込んだ研磨さん。

何故だか、この人たちには裏がなくて、純粋で、信じていいって思えた。

『お人好しですね。』

そう言うと、それは褒め言葉と一緒だな！なんて喜ぶから自然と笑みが漏れた。

弧「で、どうしたの。」

『んー、赤葦のこと好きになっちゃったんだ。』

ニヤニヤするクロさん。面白がってるだろ。

弧「今日の話は別にこの３人での秘密だから。」

と言って続きを研磨さんから促される。

私は、好きな人がいて振られたことも、それを木葉と赤葦が慰めてくれたことも。

雀田さんが赤葦のことを好きで、牽制されたことがあることも。

木葉が雀田さんが好きそうなことも。

そして、赤葦に気になっている人がいて、雀田さんがそれに該当するような気がすることも話した。

誰かに言うことで、私の心は軽くなったと思う。

まぁ誰かってのも大事だった。

この二人の空気感が私を安心させてくれたから。

相変わらず研磨さんはゲームしてたけども。