【HQ】君が傷に染みて (改訂版) (ページ42)

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『私の予想では木葉の好きな人、雀田さんだよ？』

赤「そうなんですね。まぁ俺よりAさんの方が信憑性はあります。」

『それに、雀田さんの好きな人は木葉じゃないと思うな～。』

赤葦、とは言えないけど、訂正はしとくべきだな。知ってて見過ごすのもね。

赤「俺、推理力足りないみたいですね。」

『はは、大丈夫。恋愛の推理力そんな必要ないと思うよ。』

赤「ならよかったです。」

それから他愛もない話をダラダラとした。勉強のことだったり、最近ハマってるアニメのことだったり。

赤葦と話していると気が緩む。そして私は、赤葦の落ち着く声を聞きながら寝落ちした。

朝。ハッと目が覚めてスマホを探る。

良かった。私が寝落ちした後電話を切ってくれてたみたいだ。

赤葦京治寝たみたいですね笑赤葦京治おやすみなさい

既読をつけて急いで返信する。

Aごめんね、寝てた。Aおはよう。昨日はありがとう!

暫くしてバイブレーションが鳴る。

赤葦京治おはようございます。寝息聞こえてきました笑Aえ、イビキは?笑赤葦京治そこはノーコメントで笑Aえ!待って本当に?!忘れて!笑赤葦京治安心してください、嘘ですよ笑Aうわぁ、焦ったわ!笑

そこから取り止めもない話がポンポンと続く。

あの人を好きだった時は、話題を探したり会話を続けるのに必死だったのになぁなんて懐かしく思った。

そして、私の中でちゃんと風化させられていることに安心した。