【 まふまふ 】道端で小さな男の子と運命を拾いました。

▼ 帰宅 ページ8

「 ただいまー！ 」




　ガチャっと玄関の扉を開け、いつもより大きめの声でそう言うと、奥の方からパタパタパタッと走ってくる音が聞こえた。







「 おかえりなさい！！ おねえさん！ 」







　奥から出てきたのは真冬くん。


　嬉しそうにニコニコしながら私の目の前でピョンピョン飛び跳ねている。
この前も飛び跳ねてたような……？




　まあ…可愛いことには変わりない！！






　その日の夜ご飯はカレーにしました。







．







「 それにしても、真冬くん一人でお留守番平気だった？ 」





　ずっと心配だったことをリビングで真冬くんと団欒しているときに聞いた。


　すると、真冬くんは純粋無垢な笑顔で「 うん！！ 」と答えた。








「 ちょっとこころぼそかったけど…。おねえさんが帰ってくるっておもったら、へーきだったよ！！ 」






　あ、天使がいらっしゃる。







「 そっかぁー！ 偉いね！ 」







　私は真冬くんの頭を優しく撫でた。

　そして今日はもう、お風呂に入って寝ることにした。







．







　──翌朝。



　今日は休日で、学校には行かなくても良い日だった。
　普段の疲れが溜まっていた私はぐっすりと熟睡していた。




　だが、そのうち意識は覚醒しはじめ…。









「 んん……っ 」








　私は目を開けた────。








．








「 あ、おはようございます！ おねえさん！ 」




「 うん……おはよう……真冬く、 」








　硬直。








「 ？？ どうかしましたか？ 」








　そう言って首を傾げた真冬くんの姿は、

小学生から中学生ぐらいの姿に変わっていた。








「 え、
　 突然変異？ 」




　混乱していた私は、素直に現実を見ることはできなかった。

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