【 まふまふ 】道端で小さな男の子と運命を拾いました。

▼ 鼻血 ページ3

「 ご、ごめんね？
　 えーと、君の名前を教えてね 」






　鼻を押さえながら聞くと、男の子は少し引いた目をしながらも口を開いた。







「 まっ、まふゆ、です… 」




「 まふゆくんかー！ いい名前だね！ 」





　……まふゆ、か。真冬ってかくのかな。






　私が、んー…と唸っていると、真冬くんが「 あの！ 」と大きな声を出した。

　少しビクッとしながら真冬くんの話を聞いてあげようとすると、次の瞬間真冬くんは私の方を向きながら綺麗な土下座をかましてきた。





　なにこの子！？
　この若さにしてこんなスキル持ってんの！？




　内心荒ぶっていたが、それは次第に真冬くんの真剣さにどんどん落ち着いていった。

　……端から見たらヤバイ絵面だよね。









「 ま、真冬くーん？ どうしたのかな？ 」





　無理に明るい声を維持しようとしたため、顔がピクピクッとひきつってしまう。


　そして、真冬くんに言われた言葉は生きてきた中で一番の衝撃だった。







．







「 おねえさん！ 僕を……


　 ──ここに住まわせてください！ 」








　………………え、








「 はぁ？ 」







　さっきまでの笑顔と声はどこかに消え去ってしまった。
今の私に残されているのは────




真冬くんと、爆弾発言のみだ。

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